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モリサワ・Arphic Technology Co., Ltd.の株式取得による子会社化を発表
株式会社モリサワ(大阪市浪速区、森澤彰彦社長)は、Arphic Technology Co., Ltd. (董事長:楊淑慧 本社:台湾 新北市、以下ARPHIC)の株式を取得し、子会社化することで合意したことを発表した。
モリサワとARPHIC(アーフィック)は2011年11月に業務提携を締結、以降、モリサワのフォントライセンス製品「MORISAWA PASSPORT」やWebフォントサービス「TypeSquare」においてARPHICの中国語フォントを提供するなど、良好な提携関係を維持してきた。2013年8月の資本提携により発行済株式の16%を取得していたが、今回、株式の追加取得により子会社化することとなった。
近年においては、さまざまなサービスのデジタル化が進み、フォント市場においてはデバイスやアプリケーションへの組込みなどの需要も増加している。また、グローバル化やダイバーシティの観点から、国内外において多言語フォントのニーズは高まっている。
このような背景から、モリサワは中国語フォントの開発におけるARPHICとの関係深化並びにARPHICとのシナジー効果を目的に、今回の合意に至った。
ARPHICは、中国語繁体字フォントにおいて400書体以上、簡体字フォントが300書体以上、欧文フォントや日本語、韓国語、その他多言語フォントの開発実績もあります。ARPHICがグループの一員に加わることで、モリサワグループとして日本語・中国語を軸に多言語フォントのニーズにワンストップで応えていくことが可能となる。
なお、ARPHICはモリサワ子会社となっても、これまでのフォント開発やフォントサービスの提供は継続して行う予定で、引き続き中国語フォント市場を牽引する存在感を高めていく。
■モリサワ 代表取締役社長・森澤彰彦氏のコメント
日本語と中国語は漢字という共通項を持っているためフォント開発においても親和性が高く、相乗効果が得られやすいと考えています。ARPHICとは10年以上にわたる業務提携においても実績があることから、早期にグループにおいてシナジーを創出できるものと期待しています。
■ARPHIC董事長 楊淑慧氏(Grace Yang、グレース・ヤン)のコメント
ARPHICとモリサワとの協業はすでに10年を超え、両社はそれぞれ中国語と日本語開発を得意としています。今回の提携において、双方の強みを活かし、革新的かつ品質・量においても素晴らしいフォントを創り出すことができるでしょう。今後、継続的に共同でフォントを拡販し、文字を通じた社会貢献を実践していきたいと思います。