NEWS

ニュース

【JP2022・印刷DX展出展概要】ハラダ印刷

JP展初出展となる有限会社ハラダ印刷(広島市安佐南区)は、昭和40年の創業以来、紙への加工を得意としており、今回披露するプレス点字印刷は、これまで培ってきた技術の応用で開発に至ったものとなっている。
同社が点字印刷を開発するきっかけとしては顧客からの相談で「点字印刷は出来ないか?」といったことから始まる。
「やってみないと何とも言えない…」
「とりあえず試してみる」から始まった。
試行錯誤して半年後に、「これでどうだろうか?」という試作品ができ、盲学校にアポを取りって点字の形成などの出来や感想を聞き、さらに改良を重ねて平成30年12月に特許申請をして令和2年8月に特許を取得した。
特許取得の項目は7項目で、点字を形成するための構造および構造するための仕組み、これを用いての枚葉オフセット印刷機、円圧式活版機、平圧式活版機、上下「アップダウン」の平圧機【トムソン・箔押し機】での使用などでの特許となる。
点字と言っても実は読む人によって点読の上手な人、点読に自信がない人など、さまざまか人がいる。それを知るために全国67校の盲学校様へ商品を寄贈し、アンケート調査を行い、「読みやすい点字とは何か」「点読が苦手な方でも読み易い点字の形成とは」の多くの意見や駄目出しなどの情報を集め、さらに改良を重ねている。
点字を印刷するに至ってどうしても向き合わないといけない問題は大きく分けて次の2点がある。
点と点の間でのシワと点字間のムラが1番良くある問題であり、同社では改良を重ねた結果、シワができにくく1点ずつムラ取りを行うことも可能とした。
また、世界中でSDGsの取り組みが行われている昨今、同社の取り組みもその一部となる。ブースではこれまでの努力の成果を惜しみなく披露する。

ページの先頭へ戻る