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JPMA・森澤会長が留任
一般社団法人日本印刷産業機械工業会(JPMA)は5月26日、東京都港区の東京プリンスホテルで2022年度定時総会を開催し、任期満了に伴う役員改選で森澤彰彦(株式会社モリサワ代表取締役社長)の留任を決めた。
開会に先立ちあいさつした森澤会長は2021年の印刷産業機械の市場状況について「6月以降の海外市場、中国、北米向けの堅調な輸出に支えられ、生産額で対前年108%、輸出額で対前年129%の成長となった。特に輸出においては、印刷機械・製本機械・紙工機械の全ての分野で前年を上回る成長となった。
しかしながら、国内市場は依然としてコロナ禍からの回復が遅れており、生産においては秋口以降、生産に必要な部品供給が不足し、生産リードタイムの長期化を招き、現在も解消されていない。一方で円安・金属価格の上昇・物流費の高騰によって製造コストが急激に増加し、会員各社の経営状況は先行き不透明な状況が続いている。
さらに、本年2月に開始され収束が見えないロシアのウクライナ侵攻による全世界経済の減速がさらに大きなリスクとして立ちはだかっており、全体の48%を輸出が占める印刷機械産業において世界的な経済の減速は非常に大きなリスクと言わざるを得ない。本年度はより一層、会員企業の皆様と知恵を絞り、この難局を乗り越えていきたい」と述べた。
さらに同氏は、本年度は4年1度の「IGAS2022」が11月24日から5日間、プリプレス&デジタルプリンティング機材協議会と共催で東京ビッグサイト東館5ホールを使用して開催することを発表した。
来賓を代表して経済産業省製造産業局産業機械課の安田篤課長があいさつした後、森澤会長を議長に2021年度事業報告及び収支決算報告(案)、2022年度事業計画及び収支予算(案)について協議し、いずれも原案通りに承認された。
さらに、任期満了に伴う役員改選では次の新三役を選任した(敬称略、カッコ内は会社名)。
▽会長=森澤彰彦(株式会社モリサワ)▽副会長=飯島肇(株式会社飯島アフターサービス)、小森善信(株式会社小森コーポレーション)、堀英二郎(ホリゾン・インターナショナル株式会社)▽専務理事=里見和男(一般社団法人日本印刷産業機械工業会)