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全国広報コンクールで入選3席の「広報きくち(菊池広報)」にカーボンオフセット採用でCO2排出ゼロ印刷を実現

菊池市は、熊本県の北部に位置し、市の東部は阿蘇外輪山の天然生広葉樹で覆われ、野鳥の宝庫。その間を縫う清冽な菊池川の源流が大小の瀬と渕と滝をつくり菊池渓谷をなしている。菊池市が「癒しの里」と呼ばれる所以である。
「広報きくち」の発行は、令和4年度の5月号より、入札方式からプロポーザル方式に変更され、敷島印刷株式会社が提案した「水なし印刷+カーボンオフセット」が採用された。
その結果「広報きくち」は、印刷時に排出されるCO2を実質ゼロにした全国初の記念すべき広報紙となった。
「広報きくち」の編集責任者の三代烈也氏(製作企画市長公室後報交流係)、渡邉陽子氏(同デザイナー)などの関係者は「広報きくち」への思いを次のように示す。
「広報きくち」は、28頁から36頁仕様で、2万部弱が製作され全戸に配布されている。まず、表紙は菊池市の人物や風景などの写真であり、この写真だけで広報紙の中身の世界に引き込まれる。菊池市民の日常を切り取った写真、全国に誇れる風景写真などは圧巻である。
この写真からも菊池は「人」と「自然」そしてその調和を大切にしていることが伝わってきて、住みたい、行きたいとの思いが自然に湧いてくる。
シリーズ企画の「菊池人」には、新しいことに挑戦している人、伝統を受け継いでいる人が毎号掲載されており、広報紙が単なる市の広報でなく、市民が協力し、共感しつつ製作されている証となっている。
さらにユニークなのは、「広報きくち」には、地元応援企画のクーポン券【おトクーポン】が挿入されている。地元の物産店、飲食店、マッサージ店、スポーツ店など日常生活に密着したお得なクーポンである。
さらに、癒しの里 菊池市を代表する風景をテーマにした絵葉書も挿入されている。市や県外の人への連絡や便りに重宝されているとのことである。
もちろん広報紙としての使命である行政サービス情報は、フルカラーのビジュアルで読みやすく活用しやすいし、子どもたちからお年寄りまで市民相互の交流の場の情報や活動の記事は、誰もが参加したいと思わせる内容となっている。広報紙として、無駄のない、分かりやすいデザインに加え、印刷の質も高い素晴らしい広報紙である。
【広報紙コンクールについて】
公益社団法人日本広報協会が、1964年(昭和39年)から地方自治体等の広報活動の向上に寄与することを目的に、全国規模で行うコンクールで優秀団体を表彰するもの。
広報紙では、都道府県・政令都市部、市部、町村部の3部門で審査される。市部での応募は所在の都道府県で特選(グランプリ賞)を獲得した広報紙のみが応募できる。
「広報きくち」は、第65回(令和4年)熊本県広報コンクールで特選になり、令和4年全国広報コンクール部門別審査の市部で入選3席を獲得した。

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