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精英堂印刷・シールラベルコンテストで4年連続9回目の「経済産業大臣賞」受賞
伝統ある全日本シール印刷協同組合連合会が主催する「第33回シールラベルコンテスト2023」で最高賞の「経済産業大臣賞」に、59社98作品の応募の中から精英堂印刷(安部幸裕社長、山形県米沢市)の作品が選ばれた。
作品は、佐渡島の老舗蔵元の株式会社北雪酒造の清酒「純米大吟醸 YK35 北雪1.8L」のラベルで、白+プロセス4色に、疑似エンボスニス+浮き出し(エンボス)+抜きの工程で製作されている。
印刷機は、水なしオフセット間欠輪転機を使用し、インキは洗浄作業時にVOC(揮発性有機化合物)を発生させない「完全VOCフリー3Wインキ」を採用する、究極の環境対応印刷によるものである。
作品について、精英堂印刷は、「北緯38度線を跨ぐ佐渡島は、南限と北限の多様な植物を見ることが出来ることから『花の島』と呼ばれています。この呼び名にちなみ、海流の荒々しくも美しい波間から和布や千代紙風の花柄を覗かせました。佐渡島の特別天然記念物であるトキはニス表現による光の反射で動きを付け、羽ばたいている様子を表しています。
明度の違う絵柄の見当を高精度で合わせることにより、華やかさと繊細さを併せ持つラベルに仕上げました」と述べている。
実際に作品のラベルを見ると、佐渡の荒海の海流の波間に和布や千代紙の花柄が見える図柄と酒名の「北雪」の周りに、見る角度によって天然記念物トキの絵柄が現れるチェンジングの視覚効果を実感できる。
経済産業大臣賞受賞に対する審査員の講評は、「ラベルサイズが大きく(140mmx175㎜)かつ変形型抜き、2度通しのため5色印刷と加工の見当合わせが非常に難しいと推察されるが、エンボスの見当合わせの精度に優れるとともに印刷とエンボスの視覚効果が優れていた」である。
精英堂印刷は、会津若松氏の名倉酒造株式会社の「純米吟醸名倉山720ml」では優秀賞を同時に受賞している。