NEWS

ニュース

キヤノンとハイデルベルグ社が枚葉インクジェット印刷機のグローバル業務提携に合意 商業印刷分野の販売活動を強化

キヤノン株式会社のグループ会社であるキヤノンプロダクションプリンティング(Canon Production Printing Holding B.V.、本社:オランダ・フェンロー、CEO:吉田智氏、以下:CPP)と Heidelberger Druckmaschinen AG(本社:ドイツ・ハイデルベルグ、CEO:Ludwin Monz氏)は、商業印刷分野における枚葉インクジェット印刷機の販売に関するグローバルでの業務提携について2024年5月17日に合意した。
マニュアルやパンフレット、書籍などの制作を扱う商業印刷分野では、顧客ニーズの多様化と短納期化に対応するため、多品種・小ロットでの印刷を実現するデジタル印刷の需要が拡大している。デジタル印刷へのシフトにより大きな成長が見込まれる商業印刷分野を成長領域と捉え、キヤノンはCPP社とのシナジーを発揮しながら、プリンティンググループの総力を挙げて製品ラインアップの強化・拡充を進めている。
ハイデルベルグ社は、オフセット印刷分野で170年以上の歴史を持ち、世界トップシェアを誇る枚葉オフセット印刷機を中心に、グローバルに幅広い顧客基盤を持っている。
今回の業務提携により、CPP社はハイデルベルグ社にB3サイズ対応の枚葉インクジェット印刷機および世界最大規模の国際印刷・メディア産業展「drupa 2024」で参考出展するB2サイズ対応の枚葉インクジェット印刷機(2025年内に発売予定)を提供し、ハイデルベルグ社はこれらをハイデルベルグブランドで販売する。
これにより、ハイデルベルグ社は商業印刷事業者のニーズに応じて、オフセット印刷・デジタル印刷双方の幅広い製品ポートフォリオを提案できるほか、CPP社の印刷機をハイデルベルグ社の印刷アプリケーション「Prinect」とも連携することで、オフセット印刷とデジタル印刷で異なるワークフローをシームレスに統合したソリューションを提供することができるようになる。ハイデルベルク社の高速・大量 印刷を実現するオフセット印刷機と、CPP社の多品種・小ロット印刷を提供するデジタル印刷機と組み合わせることで、顧客の収益性や生産性のさらなる向上に貢献する。今後も両社がそれぞれの分野で培ってきた技術力や販売網を活用し、商業印刷分野の新たな可能性を切り開いていく。

ページの先頭へ戻る