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DNPが酸性・アルカリ性など刺激の強い内容物に対応した紙容器を開発
大日本印刷株式会社(以下:DNP)は、10月に日用品・薬品・農薬等のメーカー向けに、酸性やアルカリ性、高濃度アルコールなど刺激の強い内容物への耐性を備えた紙製の液体容器を開発した。
これらの内容物は従来、ガラスや金属、プラスチックの容器に充填していたが、今回、置き換え可能な紙容器を開発したことで、環境への一層の配慮や使用後の廃棄の簡便化、輸送コストの低減などにつなげ、環境と経済の両面から持続可能な社会の実現に貢献していく。
【開発の背景】
近年、企業活動や人々の暮らしで地球環境への一層の配慮が求められる中、日用品・薬品・農薬等のパッケージについても、環境負荷低減のニーズが高まっている。
酸性やアルカリ性、高濃度アルコールなど刺激の強い内容物に対しては従来、ガラス・金属・プラスチックの容器が使われてきたが、廃棄~リサイクル時に自治体等で異なる分別の手間がかかるほか、内容物充填工場での資材保管スペースの確保、物流効率の一層の向上などの課題があった。
こうしたニーズ・課題に対してDNPは今回、食品用に提供してきた液体紙容器の耐性を高め、内容物の刺激が強い日用品・薬品・農薬等にも使用可能な紙容器を開発した。
今後の展開としてDNPは、日用品・薬品・農薬のメーカーに向けて、同製品のキャップ形状の工夫や口径の大型化などの開発も進めていく予定。
なお、10月23日(水)~25日(金)に東京ビッグサイト・東ホールで開催される「2024 東京国際包装展(TOKYO PACK 2024)」のDNPブースで同製品を紹介する。