イベント情報
ミマキエンジニアリング・「MIMAKI PRINTIUNG FAIR 2026」開催
新製品と協業で用途開拓

株式会社ミマキエンジニアリングは10月7日、東京・銀座のベルサール汐留で「MIMAKI PRINTIUNG FAIR 2026」を開催した。
同社の機器を導入している84社が出展し、各社の技術やアイデアを生かした独自製品を披露。多彩な印刷・加工事例を紹介するとともに、企業間のコラボレーションを図った。同社の新製品も展示され、技術とユーザーの取り組みの両面から新たな用途やビジネスの可能性を提案した。
同フェアは、昨年開催した創立50周年記念展示会が顧客や取引先から好評を得たことを受け、今年も開催されたもの。インクジェットと多彩な技術の組み合わせを軸に、素材・加工・サービス・アイデアを通じて、プリントビジネスの広がりを示す場とした。
提案分野は、工業製品への加飾、パーソナライズ、小ロット・多品種生産、店舗空間演出、特殊素材プリント、サイン・カーラッピング、梱包資材への加工・印刷、パッケージ・容器加飾・ディスプレイ、アパレル・テキスタイルの9つ。アクリル、金属、木材、レザーなどへの印刷をはじめ、衣類、内装、容器など幅広い用途を取り上げた。
新製品では、アパレル向けDTFプリンター「TXF330-800」などが披露された。

同製品は、最大作図幅は800㎜。「330プリントエンジン」を搭載し、生産性重視のCMYK+白と、表現力重視の6色+白の2つのインク構成を用意した。
CMYK+白の構成では、従来機比約1.5倍の生産性を実現。6色+白の構成では、スカイブルーとペールピンクを加え、青から緑、ピンクから赤の領域の発色を強化するものとなっている。
白インクの搭載容量は最大約4ℓで、100m巻きフィルムの連続出力に対応。カートリッジ自動切り替え機能も備え、長時間運転を支える。関連するDTFパウダーも紹介された。
また、フラットベッドUVプリンター「UJF200-3042」「UJF200-6042」は、最大作図範囲がそれぞれ300×420㎜、610×420㎜に対応したもの。厚さ250㎜までの素材に対応し、グッズや工業製品などへの直接印刷の幅を広げる。硬質・柔軟UVインクに加え、蛍光ピンク・イエローにも対応する。

さらに、大判フラットベッドUVプリンター「JFX220-2515」は、最大作図範囲2500×1500㎜に対応。新開発の吸着機構「ANCHOR TECHNOLOGY」により、基材が置かれた部分を効率よく吸引する。

従来必要だった吸着穴のマスキング作業を不要にし、印刷準備の時間を短縮。反りのある段ボールやアクリル板の固定にも対応する。
同機は蛍光インクによる鮮やかな色彩表現のほか、最大5㎜のインク厚盛りによる立体的なテクスチャー表現も可能。サイン、POP、販促什器などの付加価値を高める。
後加工分野では、大判ラミネーター「LAR-55」「LAR-63」を披露。最大メディア幅はそれぞれ1380㎜、1580㎜で、ロールメディアをワンタッチでセットできる機構を採用した。交換作業の負担を軽減し、1人でも安定したラミネート作業を行えるよう、安全性と使いやすさを追求した。
ユーザー企業の提案も多彩で、出展者ガイドでは、伊藤美藝社製版所が伝統工芸技法と特殊素材加飾を組み合わせた高付加価値商品の開発事例、富安金属が小ロットのインクジェット印刷缶やデジタル箔缶などを紹介した。
ビーアンドピーはUV-DTFによるノベルティや「JFX600」を活用したリボードディスプレイなどを提案。サルトルは木・アクリル・革・布へのUVプリントとカット・彫刻・刺繍を組み合わせた加工品を出展内容に挙げた。
各社が機器の活用方法や独自の加工技術を示すことで、互いの強みを知り、協業につなげる機会となった。
