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【2023年・年頭所感】コニカミノルタ株式会社・大幸利充代表執行役社長兼CEO
創業150周年の節目を迎える
謹んで新年のご挨拶を申し上げます。2022年は、人々の行動は新型コロナウイルスとの共存に大きくシフトし、年末に向けては中国においてもゼロコロナ政策が緩和され、コロナ影響による経済活動の制約をグローバルに跳ね返そうとする動きが多くなりました。その一方で、ウクライナ情勢の長期化により、資源やエネルギー価格の高騰が世界経済にも大きな影を落としました。
このような状況下、コニカミノルタが再び成長企業として躍進を遂げるようグループ全体を力強くけん引し、当社を取り巻くステークホルダーの皆さまのご理解と信頼を得るとともに、従業員の自信を取り戻していくために、ひとつひとつの課題に真摯に取り組んでいます。
2023年は、エネルギー価格高騰や金利上昇のほかに、事業領域によってはお客様の設備投資抑制を受けるリスクなど引き続き厳しい外部環境を予測しておかねばなりません。
当社はサステナビリティを経営の中⼼に置き、多くの社会課題から5つのマテリアリティ(重要課題)を設定し、社会・環境課題解決と事業成⻑の両⽴を推進しています。当社が培ってきたイメージングの技術とDX(デジタルトランスフォーメーション)を活用した画像解析技術の進化により、お客様とともにどのような課題を解決できるのかを考え、ジャンルトップ戦略を強化することで、社会価値と経済価値をともに向上させて参ります。
2023年、当社は創業150年という節目の年を迎えました。1873年に杉浦六三郎が写真と石版材料の取り扱いを開始して以来、今⽇まで企業として150年継続できましたことは、ひとえにステークホルダーの皆様のおかげであり、全ての関係者の皆様に⼼より感謝申し上げます。
目に見える世界をありのままに写すことから、病気の予兆やモノづくりにおける品質のばらつきなど、⼈間の目に⾒えないものの見える化まで、当社は⼈々の「みたい」に応えながら、社会に新しい価値を創造して参りました。
さまざまな業種・業態の現場における人々の働き⽅やモノづくりの変化など、事業環境の動向を先読みし、お客様や社会の課題解決に貢献するために、イノベーションを創出し続けてきました。
これまでの150年の歴史は、まさに変⾰の連続であります。当社はこの150年の節⽬を新たなスタートと位置づけ、創業以来培ってきたイメージングの⼒を活かし、人々や社会の持続的成⻑に貢献していくために歩みを進めて参ります。本年も皆さま⽅のご健康とご多幸を⼼からお祈り致しますとともに、当社グループに対しましても、なお⼀層のご指導、ご鞭撻を賜りますよう、何卒よろしくお願い申し上げます。