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友野印刷株式会社・廃棄物を活用した「アップサイクル再生紙」作成サービスを開始
企業の環境負荷を低減し、ブランディングの強化に貢献
持続可能な社会の実現に向け、印刷業界のリーディングカンパニーである友野印刷株式会社(岡山県岡山市、友野宏史社長)は、食品・木材・糸くず等の端材・廃材を活用した「アップサイクル再生紙」を活用した印刷物・ノベルティ等の制作事業を開始した。
同製品は、企業の環境負荷を低減しながら、企業ブランディングの強化にも貢献するサステナブルな選択肢として注目を集めている。
アップサイクル再生紙とは?
「アップサイクル再生紙」は、食品や製品加工時に発生する残渣や端材などを紙の原料に混ぜ込み、新たな用途へ再生する環境配慮型の紙製品。従来の再生紙と異なり、単なる再利用ではなく、より高付加価値な製品へと生まれ変わらせる「アップサイクル」の概念を取り入れている。
この技術により、各市町村や食品業界、繊維業などから発生する端材・廃材を有効活用し、廃棄物の削減と資源循環の促進を目指す。例えば、原料として使用する食品廃棄物には、果皮や茶葉、コーヒー豆のかすなどが含まれ、これらの素材が紙の風合いや色合いに個性を与える。
また、再生紙のみならず、コースターやボールペンなどのノベルティへの活用も可能で、採用活動や展示会等での販促物としての利用も提案している。
同製品の特徴
1.環境負荷の低減:端材・廃材を活用することで、資源の有効活用と廃棄物削減に貢献。
2.独自の風合いとデザイン性:素材により異なる質感や風合いが生まれ、ナチュラルなデザインを演出できる。
3.企業のSDGs推進をサポート:エコ素材を使用することで、企業の環境配慮型ブランディングの強化が可能。
4.多用途展開が可能:封筒、カタログ、名刺、ノベルティ、パッケージ、ショップカードなど、さまざまな用途に対応可能。
5.オリジナルブレンドが可能:企業や団体ごとに特定の素材を使用し、独自の再生紙やペレットを作成できる。
今後の展望
同社では、今後さらに多様な素材を活用したアップサイクル製品の開発を進めるとともに、企業や自治体と連携し、持続可能な社会の実現に向けた取り組みを強化していく。
特に、産学官との連携を深め、循環型社会を実現するための新たなアップサイクル素材の開発を積極的に推進していくことを目指す。