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日印産連・2026年「9月印刷の月」記念式典を開催

一般社団法人日本印刷産業連合会(日印産連、大橋輝臣会長)は9月9日、東京都千代田区のホテルニューオータニで2026年「9月印刷の月」記念式典を開催した。印刷産業の発展と印刷文化の高揚に貢献した印刷功労賞10氏、印刷振興賞15氏、特別賞1団体を表彰し、その功績を称えた。
日印産連では、1986年から9月を「印刷月間」と定め、会員団体・企業と連携し、印刷産業に対する社会の認識と理解を深める周知・PR活動を展開してきた。
その源流は、全日本印刷工業組合連合会が中心となり、毎年9月1日から7日までを「印刷週間」として進めてきた普及啓発活動にある。日本の活版印刷の創始者、本木昌造翁の遺徳を偲び、翁の命日が9月3日であることにちなんだもの。
日印産連の設立を機に「印刷週間」を9月全体へ広げ、2000年には「9月印刷の月」に改称。現在は1カ月の期間内に記念式典をはじめ、会員団体の全国大会や対外PR行事などを集中して実施し、会員10団体の総力を結集して印刷産業の社会的役割と魅力を発信している。

式典で大橋会長は、会員団体や関連業界の理解と支援に感謝したうえで、「長年にわたり印刷産業の発展と印刷文化の高揚に尽くしてきた受賞者に敬意を示し、今後も業界発展に力を尽くしてほしい」と期待を寄せた。
また、印刷業界を取り巻く環境について、「生成AIの普及、コミュニケーション手段の多様化、サプライチェーンの再構築、環境配慮型経営の加速など、解決すべき課題が次々と押し寄せている」と指摘。一方で、「こうした変化は、印刷産業が持つ技術力と創造力をさらに発揮する好機でもある」と強調した。
今後の方向性として、デジタルと融合した新たなソリューション、データを活用した情報サービス、環境に配慮しながら高い機能性を備えるパッケージなどを挙げ、印刷の可能性を広げる挑戦の必要性を訴えた。
日印産連としても、より実務的で現場に寄り添った活動を強化するとともに、行政、関連団体、サプライヤーとの連携を深め、業界全体の発信力を高めていく考えを示した。
さらに大橋会長は、「9月印刷の月」を印刷産業の社会的役割を見つめ直し、未来への歩みを共有する機会と位置づけた。印刷産業は社会を支えるインフラであり、顧客企業の変革を後押しするとともに、地域経済を支える基盤産業でもあるとの原点を確認した。
そのうえで、「さまざまな発信を通じて、社会の持続可能な成長を支える価値創造産業として、印刷産業の重要性を社会に示していく」と決意を表明。
最後に、業界の発展と社会への貢献に向け、日印産連が関係者と力を合わせて歩む姿勢を示し、引き続き一層の指導と支援を呼びかけた。

来賓を代表して経済産業省商務・サービスグループ商務・サービス政策統括調査官の寺本恒昌氏が祝辞を述べた後、日印産連表彰が執り行われ、受賞者を代表して内藤正和氏(全日本スクリーン・デジタル印刷協同組合連合会会長)が謝辞を述べて式典は終了した。
なお、記念式典に先立ち、「印刷が支える本の未来を考える」をテーマに今村翔吾氏(作家・時代小説家)が講演し、本と印刷の未来をも展望した。

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