イベント情報
印刷タイムス創業70周年記念・特別対談&情報交換会を開催

印刷タイムス株式会社では、2025年3月に創業70周年を迎え、これを記念して11月11日、大阪市中央区のホテル日航大阪において「創業70周年記念対談&情報交換会」を開催した。記念すべき節目に、印刷業界の現状と未来を考える特別対談と、参加者間の交流の場を設けることで、業界の発展を後押しする意図が込められた。
特別対談では「価格競争から価値協創・価値競創へ―印刷産業の未来を語る90分―~印刷の本質と地域・社会への価値発信をどう再構築するか~」をテーマに実施。全日本印刷工業組合連合会・瀬田章弘会長と、一般社団法人日本グラフィックサービス工業会・岡本泰会長が登壇し、それぞれの立場と実務経験に基づき、印刷産業の今後の価値創造や協創の可能性について議論した。

司会は株式会社バリューマシーンインターナショナルの宮本泰夫氏が務め、時代背景や市場構造、地域密着型と広域競争型の特徴、顧客との協創や販促・地域貢献の重要性など、幅広いテーマをカバーした。
対談は3部構成で展開。第1部では「なぜ価格競争に陥ったのか」を振り返り、業界の構造的課題を検証。第2部では「価値の再定義」に焦点を当て、単なる印刷行為を超えた情報設計や企画提案、DX支援といった新しい付加価値の創出が求められることを示した。第3部では「価値競争と協創の時代」を展望し、自社ブランドの確立や小ロット高付加価値への転換、異業種連携、若手育成や多様性確保の必要性が語られた。

対談後には、32階「スカイテラス」に会場を移し、業界関係者約150名による情報交換会を実施。作道印刷株式会社・作道孝行社長、大阪府印刷工業組合・髙本隆彦理事長、株式会社モリサワ・森澤彰彦社長、大阪シーリング印刷株式会社・松口正社長が祝辞を述べ、富士フイルムグラフィックソリューションズ株式会社・山田周一郎社長の乾杯の後、参加者は立食形式で意見交換を行った。
また、「JP2026・印刷DX展」の開催企画、販促アイデアグランプリなどの今後のイベント案内も行われ、参加者は熱心に耳を傾けていた。
