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全印工連・滝澤会長を再任
全日本印刷工業組合連合会は5月25日、「令和4年通常総会」を東京都港区のホテルインターコンチネンタル東京ベイで開催し、任期満了に伴う役員改選で滝澤光正会長を再任した。
冒頭あいさつした滝澤会長は「印刷業界はコロナ以前より人口減少、メディアの多様化などの影響によって出荷高が減少しているだけでなく、需給バランスも崩れて供給過剰の状態となり、そのことが価格の低下につながっていることに対し、今一度、印刷産業の構造改善が必要と考えて事業を展開してきた。
この2年間、コロナで従来通りの活動が制約を受ける中、その時々に皆さんの協力を得ながらリモートの活用や各種セミナーのオンライン配信、セミナーのアーカイブを手軽に視聴できる『印カレ』というインフラも整備した。構造改善の具体的な手法としてDX投入にも着手し、システムを開発してトライアル運用を行い、組合員同志がグループを作ってお互いの得意分野を活かして各社の収益拡大につなげてほしいと考えている。
多難な時代こそ、お互いの共通の経営課題に対して力を合わせて解決していくことが今以上に求められている。引き続き印刷産業の持続的な成長と各社の健全経営に資する組合運営を行っていきたい」と出席者に呼びかけた。
総会では、令和3年度事業報告、決算並びに剰余金処分(案)、理事・監事の選任、令和4年度事業計画(案)、収支予算(案)をはじめ、DX―PLATシステム利用規約設定の件などについて協議し、いずれも原案通りに承認された。
令和4年度の事業計画としては、高付加価値コミュニケーションサービス産業への転換を目指して「DX導入による生産性向上」「事業領域拡大による新たな価値創出」「サステナブルな事業経営」を基本的な考えとして、社会から求められる魅力あふれる産業に向けて各種事業の推進に積極的に取り組んでいく。
役員改選で留任した滝澤会長は「先の見通せない状況ではあるが、選出された以上は皆さんとひとつになって職務を遂行していく」と抱負を示すと参加者から大きな拍手が寄せられた。
総会終了後には叙勲、国家褒章受章者に顕彰状が贈られたほか、退任役員、委員に感謝状、永年勤続専従役職員と組合員加入挙積工組に表彰状が授与された。
令和4・5年度常任役員は次の通り(敬称略、カッコ内は所属工組)
▽会長=滝澤光正(東京都)
▽副会長=瀬田章弘(東京都)、鳥原久資(愛知県)、浦久保康裕(大阪府)
▽専務理事=池尻淳一(本部) ▽常務理事=福田浩志(東京都)、土屋勝則(東京都)、白橋明夫(東京都)、中本俊之(広島県)、江森克治(神奈川県)、針生英一(宮城県)、岸昌洋(北海道)、大洞正和(岐阜県)、松下浩(徳島県)、 小島武也(東京都)、田畠義之(東京都)、武部健也(兵庫県)、富澤隆久(東京都)、浜田彰 (東京都)、真崎俊夫(佐賀県)