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【日印産連10団体リーダーが示す2022年の抱負】印刷工業会・藤森康彰会長

印刷工業会
会長 藤森 康彰

春風献上申し上げます。
昨年の日本経済は、長引くパンデミックの影響により引き続き厳しい中で推移致しました。国民の活動制限が緩和された10月以降、景気の持ち直しが期待されましたが、個人消費、設備投資ともに依然として確かな力強さを感じられずにいます。
多くの産業を顧客とする印刷産業も、巣ごもり需要の一巡や販促需要の回復遅れにより、厳しい経営環境から脱しているとはいえません。
また、追い打ちをかけるようにサプライチェーンの世界規模での分断が起こり、印刷関連諸資材が高騰し、皆様の経営を大きく圧迫していることと危惧しております。
しかしながら、私たちはこれらの状況に対して、ただ傍観している1年だったとは思いません。体勢は一旦低く構えましたが、次に大きくジャンプするための雌伏の時期であったと考えております。
印刷産業が国民生活の充実と発展を担っていることに自信を持ち、この機に蓄えたものを見つめ直して戦略を立て、本年は一気に反転攻勢に出ようではありませんか。
私たちが戦略を立てる上での重要事項のひとつが、「地球環境への対応」です。日本が世界に約束した「2050年カーボンニュートラル」への道程は、各産業と社会との関係性を変える程の大きな宿題であり、私たちの全てのお客様も取り組むものです。
積極的に戦略に取り入れながら、お客様とともに挑戦して参りましょう。当工業会も、以前から環境問題に力を注いでおりますが、より一層の取り組み強化を目指していきたいと思います。
当工業会は、本年も「12の部会」を中心に精力的に活動を推進致します。各部会における課題解決はもとより、「地球環境」をはじめとして掲げてきた「地方創生」「ダイバーシティ」「働き方改革」「若手社員育成」「DX」などの各テーマについても、「印刷産業のSDGs」の文脈で再整理し、課題を洗い出しながら情報発信に努めて参ります。
会員企業の皆様、そして印刷産業のさらなる発展のため、広い視野をもって取り組んで参りますので、引き続きのご支援、ご協力をお願い致します。
昨年は残念ながら、皆様との懇談の場を設けることが叶いませんでした。今春にはお会いできることを期待しつつ、皆様のますますのご繁栄をお祈り申し上げ、年頭のご挨拶とさせていただきます。

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