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【日印産連10団体リーダーが示す2022年の抱負】全日本製本工業組合連合会

全日本製本工業組合連合会
会長 田中 真文

新年あけましておめでとうございます。
一昨年以来のコロナ禍の中、各社厳しい業況下において出版並びに印刷業界各社におかれましては、全製工連の活動にご理解ご協力をいただいておりますことを御礼申し上げます。
さて昨年は、一昨年に引き続き、新型コロナウイルスが猛威を振るい、印刷産業並びに製本産業においては、大きく影響を受けながらも、なんとか持ちこたえている最中かと存じます。
このような中、最近どうやら経済の潮目が変わりつつあるように感じます。半導体の不足による生産活動の停滞、物流における人手不足、コンテナの不足、港湾での物流の停滞、原油をはじめとした原料価格の上昇など、インフレ要因が目白押しで、企業物価指数が上昇しております。
昨年11月11日に発表された10月の企業物価指数は、8・0%のプラスと40年ぶりの大幅上昇となり、同時に発表された輸入物価指数に至っては、円安の進行とも相まって+38%と激しく上昇を致しました。
一方、10月22日発表の消費者物価指数は、生鮮食品を除く総合で、0・1%しか増えておらず、各社がコストの増加に耐えながら収益を減らして販売を強いられていることが伺えます。
われわれの業界においても、フィルムやインク等の資材価格の上昇で収益が圧迫されており、製本単価も据え置かれたままになっています。この状況は、コロナ禍で疲弊した会員各社の経営悪化にさらに追い打ちをかけており、緊急の対策が必要になってきております。
本年は全製工連としても、生き残りをかけた取引慣行の改善を迫られている年であると感じており、日印産連においてもお得意先へのお願いの文書を作成し、印刷産業のお得意先へ適正価格へのお願いをしているところであり、
まさにわれわれ製本会社にとっても、適正価格への変更をお願いするチャンスと考えております。
引き続き日印産連とも連携協力をしながら、製本業界各社が第三の市場を開拓しつつ、お得意先へのアプローチを進められるよう対応していきたいと思っております。
本年も各都道府県工組の会員の皆様のご意見をしっかりと受け止め、さらなる取引慣行の改善に努めて参る所存です。
皆様の本年のご活躍と、ご健勝を祈念して、新年のご挨拶とさせていただきます。

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