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埼玉県印刷工業組合・「アートカレンダー2023」を発売

埼玉県印刷工業組合(惠勇人理事長)は昨年に引き続き、みぬま福祉会KOBO-SYUとのコラボプロジェクトとによる「アートカレンダー2023」を発売することを発表し、8月1日から申し込み受付を開始した。
このプロジェクトは、埼玉県印刷工業組合が中核となり、「国や地域の行政だけでは埋めることのできない課題を解決できないか」と考えて取り組みが開始されたもの。
近年、バリアフリー化が進み行政による福祉サポートが行き届いているかに見えながら、障がい者と健常者を分け、特別に扱う現在の仕組みにはさまざまな障壁が存在している。
それらを打破し、お互いに関わりあう機会を増やすことで既存の考え方に捉われず性別・国籍・年齢・身体・意識の違いによる課題を「現代アートにふれ て暮らしを豊かにする」ことでクリエイティブに解決し、ダイバーシティ社会実現への一助となることを目的としている。
これに伴い、「アートカレンダー2023」に名入れする企業(個人も含む)を募集している。 なお、カレンダーの販売における収益は工房集の作家本人へ作品使用料として支払われることとなる。
工房集は福祉施設であり、社会福祉法人みぬま福祉会を利用するメンバーの表現プロジェクトを社会につなげるための活動拠点として2002年に開設された。
「そこを利用する仲間だけの施設としてではなく、新しい社会・歴史的価値観を創るためにいろんな人が集まっていこう、そんな外に開かれた場所にしていこう」という想いを込めて「集 (しゅう)」と名付けられた。
アトリエ・ギャラリー・ショップ・カフェを備えた施設では、障がいのある人たちとともに緩やかに変化する、そんな場づくりを福祉関係者だけでなく、建築家・アーティスト・キュレーター・家族・企業など、障がいのある人本人を中心に多くの人たちを巻き込みながら、本来の福祉施設の枠を超えた魅力ある場所として、多くの人が集まっている。
みぬま福祉会のアート活動は、缶プレスやウエスづくりなどの下請け仕事には合わない人をきっかけに、仕事に障がいのある人を合わせるのではなく、その想いに寄り添った結 果として始まった。
現在では 12 のアトリエを中心に150名程が仕事としてさまざまなアートを生み出し、国内外での展示会への出展や企業との協働、フランス・パリの国 立近代美術館に作品が収蔵・常設展示されるなど、その作品は近年、現代アートとして大変高い評価を得ている。
絵画・織り・ステンドグラス・木工・写真・書・詩・漫画・紙粘土など、そのどれにも当てはまらない独自の作品まで多種多様な作品は、好きなこと、得意なこと、その人にしかできないことを引きだす日々の支援の延長上から生まれたものとなっている。
「アートカレンダー2023」の申し込みは10月末日までとなっており、11月下旬より順次発送となる。
価格は黒1色印刷(名入・会社名など)が50部5万5000円~、黒+特色1色印刷(名入・会社名など)が50部6万8750円~となっている(いずれも税込・送料込)。
問い合わせは埼玉県印刷工業組合事務局、電話048(642)0414まで。

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