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日本WPA・カーボンオフセット8000トン達成を発表 脱炭素印刷が拡大

一般社団法人日本WPA(奥継雄会長)では、印刷物の製作時に排出する二酸化炭素(CO2)を実質ゼロにするカーボンオフセット事業を2009年2月21日に開始。このほど、2022年8月で事業開始からの総オフセット量が8000トンに達したことを発表した。

カーボンオフセットに参加の会員数、カーボンオフセット量は毎年増加している。
カーボンオフセットを採用した印刷物を直近のオフセット量1000トンで分類すると、一般的には印刷物でのカーボンオフセット採用は企業・団体のIR関連の印刷物が大多数と想像されるが、実際は企業・団体の日常活動に関するPR関連印刷物が件数で32%、オフセット量で30%を占め、最も多くなっている。
IR関連は件数で27%、オフセット量で29%と、2番目の比率となっている。そのほか、行政関連、教育関連、定期刊行物などにも採用され、社内報や事務用品などでの採用事例も多くある。
印刷物の製作時に排出するCO2量は、日本WPAが提供するソフトウエア(PGG:Printing Goes Green)で算出される。
PGGは、LCAの概念に基づき、印刷物製作時の原料(紙・インキなど)調達から廃棄・リサイクルの全工程で排出されるCO2量を正確に計算できるソフトウエアであり、日本WPA会員に無償で提供されている。
PGGは、例えば用紙127.9㎏/1000枚を使用し、16頁・4色印刷・2000部を印刷する場合には総CO2排出量、各工程での排出量が自動で算出されるソフトウエアであり、脱炭素社会の実現のためのツールとして活用できる。

PGGで算出したCO2排出量に相当する量をカーボンオフセットした場合には、水なし印刷の場合に限り印刷物1部当たりの排出量を見える化したカーボンオフセット・バタフライロゴが印刷物に掲載可能である。
水なし印刷でない場合は、カーボンオフセットすることで脱炭素印刷の実現などのクレジットを掲載することは可能であるが、カーボンオフセット・バタフライロゴは掲載できない。

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