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【日印産連10団体リーダが示す2022年の抱負】全国グラビア協同組合連合会・田口薫会長

全国グラビア協同組合連合会
会長 田口 薫

新年、おめでとうございます。日頃は全国グラビア協同組合連合会の活動にご理解ご鞭撻を賜り厚く御礼申し上げます。
さて、新年のあいさつにいつもながら型破りのお話を申し上げ恐縮です。
皆さん今、幸せですか?私は長くこの仕事をやっておりますが事態が悪い方向に向かっていると思います。
印刷業界は1997年をピークとして売上高合計がかつての1/2になりました。日本にデフレが定着してからいろいろな業界で同様の現象が起きています。
今、地球温暖化でサスティナビリティー(持続性)が問われていますが、私ども、軟包装グラビアもこのままでは破滅的なことになるかもしれません。これは昨年11月の全国理事会でのメンバーの共通意見です。私が何回も申し上げていますが、これまでの原材料、諸経費の価格転嫁率は5勝10敗です。
必要不可欠な私どもの製品は「空気と水とパッケージ」というほど、欠かせないものですがその価値以下に軽く扱われています。
今回の石化原料をはじめとする諸経費の値上げの成否いかんで6勝10敗か、5勝11敗かどれかになるでしょう。なぜ、こうなったのか、業界人一人一人がジッと考えるべきです。
日本人の所得が減少する中、諸外国は1・5倍から2・5倍に伸びています。ワンコインランチ、100円ショップも他国に例はありません。低所得でも暮らせる国になってしまいました。値上げ努力をせず、つい安易な値下げで売上を維持してきたのですが、もうこの方策は行き詰まりました。
物の価値より安く売り続けることはもうできません。私たちサプライヤーがいなくなれば商品の流通は止まります。無理にこの状態を続ければ必要な品質、安全性、トレーサビリティが失われ大きな問題になるかもしれません。考え直す時です。
世の中は、いかに安いかでなく、安全で環境にも人(社会)にも優しくしようというSDGsに切り替えています。新自由主義よさらば、人間尊重です。
今年こそ業界立て直しに共に努力しましょう。

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