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【2022年 年頭所感】大阪府印刷工業組合・浦久保康裕理事長

大阪府印刷工業組合
理事長 浦久保 康裕

新年あけましておめでとうございます。一昨年から猛威を振るったコロナ感染症も予断を許さないもののようやく終息の兆しが見え始めました。今回は「人・もの・お金」が世界同時に止まり今までにない不況が襲いました。われわれ印刷業も全国平均で売上が3割減になりました。この売上減少は一時的なもので終わるのでしょうか?コロナ禍の中、従来の商習慣や生活習慣が大きく変わりコミュニケーションの在り方が変化しました。
この傾向はコロナ後も一部は定着し、コロナ前のような姿には戻らないと思われます。このことを悲観的に捉えるのか、中々進まなかったソリューションプロバイダーに向けて会社の仕組みそのものを見直す絶好の機会と捉え、その実現に向けて行動に移すのかが問われています。
昨年、全印工連より「INSATSU未来トランスフォーメーション」が発刊されました。同書の中で令和時代における印刷会社の経営を昭和、平成時代からの「経営の在り方」「会社の仕組み」「経営者の考え方」において過去の呪縛を断ち切り、新しい印刷産業創出のために創業でもない継承でもない超越経営者になり使命を実行すべき時とされています。
超越とは本業・業界業種の枠、先代・先々代の経営者の型を超えること。今時代はまさに「トランスフォーム」つまり超越。そして超越すべきものは自社の組織体制・事業戦略・経営者自身の3つだとしてその内容を合わせて述べられています。
また、コロナ感染症は組合のあり方そのものについても考える機会を与えてくれました。
1999年に護送船団方式から独立した中小企業の多様で活力ある成長・発展を支援する政策に大きく方向転換しました。これは自らが経営目標に向かって進んでいく中小企業に対して国は援助していくという政策に変わった訳です。
組合員各社が目指すべき方向性というのは、各社が独自に判断して推進し、組合は1社だけでは解決できない共済、対外窓口、連帯を担う組織です。この原点に立ち返り印刷産業の発展を創造する次世代経営者の育成、新規入会・参加を促進する新サービスメニューなどの実装を急がなければなりません。
令和の時代においても人々の暮らしを彩り幸せを創る「HappyIndustry」であり続けるために本年も役員一同力を合わせて参ります。

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