NEWS

ニュース

【2023年・年頭所感】印刷工業会・北島義斉会長

新春を迎え、謹んで新年のご挨拶を申し上げます。
 旧年中は、印刷工業会の運営に多大なるご支援、ご協力を賜り、厚く御礼申し上げます。
 昨年の日本経済は、新型コロナの感染防止対策と経済活動の両立が進む中、ウクライナ情勢をはじめ地政学リスクが大きく顕在化し、サプライチェーンの混乱もありました。
それによって原油や原材料の価格上昇、急速な円安等が進行し、多くの製品・サービスの値上げがありました。一方、私たちの働き方や暮らしも大きく変化し、デジタルトランスフォーメーション(DX)の進展や、リアルとバーチャルをつなぐサービスの拡大、地球環境の課題に対する人々の意識も高まりました。
 印刷産業にとって厳しい状況が続く中、情報メディアのデジタルシフトや環境に配慮した製品・サービスの拡大など、環境・社会・経済の変化を先取りして、あらゆる変革を自ら進めていくことが重要だと考えています。
印刷業界はこれまで、請負型の受注が中心だったと思いますが、国内外の急激な変化をチャンスと捉え、「高付加価値コミュニケーションサービス産業」への転換に向けて、新しい取り組みに積極的にチャレンジして参ります。
 その実現に向けて重要となるのが、最先端の「DX」の推進です。私たちには、早くから情報加工や印刷プロセスのデジタル化に取り組み、多種多様なコンテンツを広く展開してきた実績と、長い年月で築いてきた社会に信頼される「モノづくりとサービス」の強みがあります。これらの強みにデジタル技術を融合させることで、「価格を越えた価値」の提供に努めていきます。
 同じく重要となるのが「地球環境の課題解決」です。国内外で環境への人々の意識が高まる中、印刷産業でも環境に配慮した「モノづくりとサービス」が求められています。
私たちは、日本が目標とする「2050年のカーボンニュートラルの実現」にも取り組み、サステナブルな環境・社会・経済の実現に向けて、企業やパートナーの皆様と一緒に、ひとつひとつの課題の解決に挑戦していきます。
本年も当会は、12の専門部会の活動を中心として、会員各社の共通課題である「SDGs」「働き方改革」「ダイバーシティ」「社員育成」等をテーマとする分科会活動などにも努め、会員企業の皆様とともに業界の持続的な発展に尽力して参ります。
 皆様には、これまで以上のご支援、ご協力をお願い申し上げますとともに、ご健勝とご多幸を祈念致します。

ページの先頭へ戻る