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【2023年・年頭所感】全日本印刷工業組合連合会・滝澤光正会長

明けましておめでとうございます。
 旧年中は当連合会に格別のご支援、ご協力を賜り厚く御礼申し上げますとともに、本年も一層のご指導を賜りますようお願い申し上げます。
 昨年9月に名古屋にて開催致しました「全印工連フォーラム」には、全国から300名を超える方々にお集まりいただき、全印工連事業をより一層ご理解いただくとともに全印工連の団結と協調、さらには将来の業界発展に向けての課題や方向性を再確認することができました。これも偏に全国の印刷工業組合の役員、組合員、関連業界の皆様のご理解とご協力の賜物と深く感謝申し上げます。
さて、昨年も新型コロナウイルスから解放されることはなく、ウクライナ情勢および円安による原油や電気などのエネルギー価格の高騰、また、印刷用紙をはじめとする印刷主要諸資材の相次ぐ値上げとさまざまな価格高騰に翻弄された年でした。新型コロナに関しては、感染者数に変動はあるものの共生が進み、ウィズコロナが浸透してきたことを感じさせる年でもありました。
 このような状況の中、私たち全印工連では、未来に向けての永続的な発展という大きな目標に向かって果敢なチャレンジに挑んでいるところです。新時代にふさわしい産業へと変貌するためには「令和の構造改善」を達成することが必要です。
そのひとつの方策として、これまで着々と準備を進めてきた「DX-PLAT」の本格運用を昨年10月より開始しました。
この「DX-PLAT」を活用することで、生産設備の稼働率向上と最適化、高度な品質や仕様、納期などを求められる仕事のコスト低減、受注業務や生産管理業務の合理化、そして、そこから新たな価値創出を実現し、さらには、蓄積されたデータを分析・活用することで事業領域の拡大と今以上にサプライチェーンの中で必要不可欠とされるための地位の確立と強化を目指して参ります。
 また、グリーン購入法における再生紙の取扱いの改善活動、官公需における最低制限価格制度の導入推進や知的財産権保護など、私たち印刷産業の共通課題解決に向け引き続き全力を傾注する所存です。
 本年も引き続き、ブランドスローガンである「Happy Industry 人々の暮らしを彩り幸せを創る印刷産業」へとつながる各種事業に取り組み、組合員各位とともに印刷産業の発展にむけ一層精進して参ります。
 2023年が皆様にとって明るく希望に満ち溢れた素晴らしい1年となりますよう心から祈念致しまして、年頭のご挨拶と致します。

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