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【2023年・年頭所感】日本フォーム印刷工業連合会・小谷敬二会長

新年あけましておめでとうございます。旧年中の皆様方の多大なご支援、ご協力に感謝するとともに、一言ご挨拶申し上げます。
昨年の日本経済は、新型コロナウイルスによる行動制限が解除されたものの、ロシアのウクライナ侵攻に端を発した世界的な原燃料高騰や急激な円安による物価上昇の影響で、個人消費が回復しないなど、一進一退の状況が続きました。
加えて、半導体不足の長期化により、一部の製造業では、減産を強いられていることも経済回復の大きな足かせとなっています。また、米中対立の激化、ロシア・ウクライナ情勢、新型コロナウイルスによるパンデミックなど、地政学的リスクが年々高まる中、一部では、サプライチェーンの国内回帰の動きも見られるなど、大きな変化が生まれつつあります。
コロナ禍により、日本でも社会のデジタル化が大きく進みましたが、残念ながら、世界に比べて遅れていると言わざるを得ません。デジタルの世界は、新たな段階に進んでおり、GAFAなどのプラットフォーマーが覇権を握る「Web2・0の時代」から、そう遠くない時期に、「Web3・0の時代」が来ると言われています。
「WEB3・0」では、ブロックチェーン技術を背景に、プラットフォーマーを介さず、ネットワークにつながったデジタルデバイス間で情報を共有するなど、従来の勢力図が大きく変わる可能性があります。
この変化を見据えて、世界中の国や企業で、新技術に対応した「メタバース」や「NFT」などに関わる新たなビジネスの競争が始まっており、「Web2・0」では、GAFAに後塵を拝した日本企業も十分に巻き返すチャンスがあると見ています。
フォーム業界は、長年「紙」を中心として、さまざまな情報伝達に携わってきました。デジタル化が進展する社会だからこそ、「紙」での情報伝達の価値が一層高まっているとも言われています。
「紙」だけ、「デジタル」だけではなく、それぞれの優位性を生かした融合こそが、新たなビジネス分野の開拓、ひいては業界の発展につながるものと確信しております。

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