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【2023年・年頭所感】一般社団法人日本グラフィックサービス工業会・岡本泰会長

新年明けましておめでとうございます。年頭に当たり、一言ご挨拶申し上げます。
昨年は6月に3年ぶりとなるジャグラ文化典をリアルで開催し、第57回定期総会並びに第1回理事会にて、中村前会長から後を引き継ぎ、会長職を拝命しました。
コロナ禍でまだ感染リスクに不安を持たれる方が多い中、400名を超えるご来賓並びに賛助会員、そして会員の皆様が愛知に集まり、無事に大会を終えることができました。新執行部のもと、ジャグラは「絆をカタチに今こそグラフィックサービス業へ転換しよう」をスローガンに掲げ、ジャグラコンパクトDXという新たな事業をスタートし、また既存事業の再活性、再編を経て、精力的に活動を推進しております。
段階的だと予測されていた既存の印刷需要の減少スピードはコロナ禍で急加速しています。追い打ちをかけるようにロシアのウクライナ侵攻による経済制裁や世界の金融施策の影響を受け、9月末に、1ドル145円後半まで円安が進み、10月の消費者物価指数は前年同月比で3・6% と40年ぶりの伸び率を記録し、用紙価格、電気代等々の資機材・燃料価格上昇が中小印刷業の利益を圧迫しております。
外国人旅行者の受け入れ制限の撤廃をはじめとするコロナ対策の緩和で少しずつ経済活動が回復しており、大手シンクタンク数社が11月に発表した日本経済の見通しでも、緩やかな持ち直し傾向が示されていますが、歯止めのかからない物価高が内需回復のスピードを鈍化させています。
政府主導の経済対策で既存の印刷需要そのものが大きく戻ることはもうありません。私たち中小印刷業は、自ら新たな仕事を創り出し、社会、顧客に必要とされる業種・業界となっていかなければなりません。
今期事業の柱となっているジャグラコンパクトDX事業では、 生産性向上、MIS研究、地域活性化、業態進化の4つのキーワードのもと、受注から発送までの自働化、どんぶり勘定から脱却するための単品損益管理、GISによる地理的パーソナライズ情報の活用、新たな切り口としての先端デジタルツール研究などを進めています。
その根底となるキーワードは「創注」です。“印刷もできる”会社として進化し、会員および賛助会員の皆様とともにグラフィックサービス業全体として新たな需要を強力かつ確実に創造していきます。
会員の皆様並びに賛助会員、そして関連業界の皆様には本年もさらにジャグラの活動に注目していただき、この業界の未来を共に築いていきましょう! 最後になりますが、今年1年が皆様方にとって意義のある充実した1年となりますよう祈念致しまして、年頭のご挨拶と致します。

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