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【2023年・年頭所感】全日本製本工業組合連合会・田中真文会長

 

 皆様新年おめでとうございます。関係各位におかれましては、日頃より、全製工連の活動にご理解とご協力を賜り、誠にありがとうございます。
 さて、昨年は新型コロナウイルスの感染が収まらない中、2月24日にロシアによるウクライナ侵攻が始まり、エネルギー価格が高騰致しました。また、欧米との金利差による「悪い円安」が進み諸物価の高騰を招きました。
ただでさえコロナ不況の中でのデジタル化と紙離れにより、厳しい経営環境に見舞われている製本会社各社にとって、この円安と物価の高騰は、さらに経営難に拍車をかける状況となってしまいました。まさにこの状況は、われわれ製本業各社の存続の危機といえる状態であると思います。
 そのような中、昨年も全製工連では、引き続き業界振興ビジョンと「第3の市場」づくりを啓蒙推進し、日本印刷産業連合会とともに印刷物の価格や製本単価を持続可能なものにするべく、さまざまな活動をして参りましたが、全国の組合員数の減少に歯止めがかからず、600社を切る勢いで減少を続けております。
このため、各都道府県工組において会員の減少により、組合運営に使用をきたしております。各都道府県工組におかれましても、支部の合併や、役員数並びに各種事業の見直しも行われているところですが、このような状況を改善するべく、日印産連においても、各種事業や賦課金の見直しを行っているところでございますので、ご理解を賜れば幸いです。
 本年の兎年は、私自身も還暦を迎えますが、格言には「ウサギは跳ねる」とあるように株価は大きく上昇する年と言われております。
また、兎は大きな耳を持ち、小さな音でも聞き分けられると言われております。
この耳にさらに鳶の目をもって大所高所から細かく見渡し、所謂「鳶目兎耳」(えんもくとじ)で、さまざまな情報を収集するとこにより、各社の生き残りを図っていただきたいと思います。
全製工連でも引き続き情報提供と情報交換並びに親睦の場を提供して参りたいと考えておりますので、本年もご理解とご協力をお願い申し上げるとともに、皆様のますますのご発展とご健勝お祈りし、新年のごあいさつとさせていただきます。

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