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【2023年・年頭所感】全日本シール印刷協同組合連合会・田中祐会長

 新年明けましておめでとうございます。
 旧年中は当連合会に格別なるご支援、ご協力を賜り厚く御礼申し上げます。
 令和5年の年頭にあたりご挨拶を申し上げます。
 新型コロナウイルスによる感染拡大・縮小を繰り返す中でまもなく3年が経とうとしています。
このような中で私たちは「ワクチン接種」や「PCR検査」の奨励によって医療の逼迫を回避しつつ、「ウィズコロナ」=新しい生活様式を確立し、コロナ前の社会・経済活動を徐々に取り戻しつつあります。
 当連合会では「第64回年次大会・IGAS大会」を11月25日に東京ビッグサイトにて3年ぶりに開催し、290名もの参加者が集い、式典、懇親会を成功裏に成し遂げました。
 また、SDGsセミナーをシリーズ化し、8月24日(隣接業界の取り組み)、9月27日(経営・営業における導入のポイント)、10月25日(シール印刷業界における実践)と合計3回開催し、延べ243名のリアル・オンライン参加者がSDGsの考え方の経営への導入の理解を深め、実践できる経営者および担当部門の責任者の人材育成を図りました。
 コロナ禍によって諸活動が大幅に制限された中で、私たちは新たなコミュニケーション手段を獲得し、地理的・時間的制約から解放され、首都圏に集中せざるを得なかった当連合会の諸活動も新たな展開が生まれるとともに、一堂に会してFace to Faceでコミュニケーションをとり、お互いの信頼関係を築くという活動も成し遂げて「ハイブリッドな組合活動」を確立しました。
 さて、感染症との共存を覚悟して迎える令和5年においてもわれわれを取り巻く経営環境は依然厳しく、近い将来、われわれシール・ラベル業界においても淘汰・再編の波が押し寄せることが予見されます。
しかし、それらが一巡した後、少子高齢化が進むこの日本においては、いかに労働力を確保するかが大きな課題となってくると私は考えています。
 労働力の確保に関して議論する時、「われわれの業界には若い人が集まらないから外国人労働者に門戸を開くべき」といった声が聞かれます。
しかし、果たしてそうでしょうか?若い人たちは、「将来性があり、働き甲斐がある業界」を探し求めているというよりもむしろ、「将来性があり、働き甲斐がある職場」を探し求めているのではないでしょうか?そのように考えた時、われわれ企業人にはまだまだやるべきことがたくさん残されていると考えます。人的資本経営しかり、賃上げ促進しかりです。
 また逆説的ではありますが、魅力的な企業が集まっているからこそ魅力的な業界になるのでは、とも考えています。このような視点に立ち、組合員各社が輝いていくお手伝いとなるような諸活動を、今年も続けて参ります。
 この先もまだ、何が起こるか分からない、何が起こってもおかしくない、不透明な時代が続くことでしょう。このような時こそ、私たちリーダーは慌てず、騒がず、さらにその先の時代を見据えて冷静にかじ取りをすることが求められています。
 最後になりましたが、皆様方のご繁栄とご健勝を祈念致しまして新年のご挨拶とさせていただきます。

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