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【2023年・年頭所感】京都府印刷工業組合・笹原あき彦理事長

 

あけましておめでとうございます。組合員・パートナーシップ会員並びに関係各位の皆様におかれましては、健やかに新春をお迎えのこととお慶び申し上げます。
 旧年中は組合活動にご理解とご協力をいただき心から感謝申し上げますとともに厚く御礼申し上げます。本年も何卒変わらぬご指導ご鞭撻を賜りますようお願い申し上げます。
 昨年6月には1年延期となった「組合創始130年記念式典」を開催することができました。コロナ禍という制約の中での運営ではございましたが、組合員の皆様をはじめ、多くの方々に支えられ、無事に大会を終えることができましたことを重ねて感謝申し上げます。
 まだまだ収束のつかぬ新型コロナウイルスでありますが、引き続き組合では感染予防対策を常に取り入れて、「HappyIndustry 人びとの暮らしを彩り、幸せを創る印刷産業」を目指しながら、万全を期して諸活動に取り組む所存でございます。
 さて、昨年より続く諸資材の値上がりは、私たちの企業努力だけで吸収するには到底対応が困難と言える大幅なもので、大きく経営状況を逼迫させています。
 値上がりする諸資材への対策として、価格の転嫁を得意先に理解いただき、値上げせざるを得ないことかと思います。
 しかしそのためには、資材高騰の状況とともに、価格だけに限ることのない、発注先の選定基準の別の尺度とも言える、私たち1社1社が持つ付加価値を理解してもらうことが不可欠となります。
 今の時代、従前にも増して「新たな付加価値」を作り出すこと=イノベーションすることが重要になってきています。
 自社の役務や商品の「売り・推し・強み」の部分に一層磨きをかけて、それらを他社と区別されるほどに際立たせていくことでオンリーワンの会社として得意先から指名されることにつながり、ウィンウィンの関係が築かれ共存共栄に結び付くのではないかと考えています。
 そのような中、当組合では本部団体の全日本印刷工業組合連合会との連携を密にし、高付加価値コミュニケーションサービス産業への転換を目指したさまざまな施策に取り組んでおり、IOTによる「収益の見える化」、DX導入による生産性の向上、新たな価値創出に伴う収益性の向上等を支援するため、中小規模向けのMISの導入・活用活性化に向けた啓発・支援展開やDXシステム(DX-PLAT)の推進を行っています。
 一方で「幸せな働き方改革」の啓発による人材確保と育成にも注力するなど、聖域なき構造改革を前進させていき、組合員の皆様それぞれの「業態変革=新たな挑戦への第一歩」のヒントとなる諸事業の展開、そして付加価値をさらに磨き上げるための支援ツールを準備して参りますので、ぜひご活用いただければ幸いに存じます。
 2023年は癸卯(みずのとう)の年となります。十干の最後に当たる癸は、次の新たな生命が成長し始めている状態を意味しています。「卯」はうさぎのように跳ね上がるという意味があり、景気回復、好転する良い年になると言われています。
 これまでの努力が実を結び、自社のイノベーションを実現させて未来発展へと向かう年となりますことを大いに期待致します。
 組合員・パートナーシップ会員並びに関係各位の皆様にとりまして、本年が健やかで幸多き1年でありますよう心からご祈念申し上げ、新年のご挨拶とさせていただきます。

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