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日印産連・第 62 回 2023 年ジャパンパッケージングコンペティション 「経済産業大臣賞」を決定

「第62回2023年ジャパンパッケージングコンペティション」(=JPC2023、一般社団法人日本印刷産業連合会主催)は 2 月 22 日、東京都中央区の日本印刷会館で審査会を開催し、157 点(前回 133 点)の応募作品の中から「経済産業大臣賞」に、味の素の「『ピュアセレクト®マヨネーズ』新鮮キープボトル」と、サントリーの「天然水ラベル レス」の2点を選出した。
経済産業大臣賞の作品の概要は次の通り。
■「ピュアセレクト®マヨネーズ」新鮮キープボトル
「経済産業大臣賞(1部門)」の受賞作品。 1 部門の審査基準は、「保護、機能、構造、デザイン等、市場性に最も優れているもの」。
しょうゆで定番となった「開封後も中身が酸化しにくいボトル」がマヨネーズに初めて採用された。液体ではなく、粘体での展開は技術的にかなりの困難が伴ったと思われる。
底が柔軟で最後まで絞り出しやすいのも新しい。こだわり抜いた中身の新鮮なままのおいしさを「最後まで味わってもらいたい」という日夜にわたる企業姿勢が評価された。デザインは控えめながら上部の赤いキャッチが売り場で目を引く。「あ、これいいな」と素直に手に取った。
■天然水ラベルレス 「経済産業大臣賞(2部門)」の受賞作品。 2部門の審査基準は、「安全性、リサイクル性、環境対応等が特に配慮され、最も優れているもの」。
ラベルによるグラフィックメッセージをボトルから外した制約の中でブランドの世界観や審美性をボトルの形状自 体でしっかりと表現した。上部は冷たい氷雪の形。そこから徐々に連なる下部の造形は、雪解け水が育まれ染み 出すような水の流れを思わせる柔らかなラインで構成されている。
そうした中にブランドアイコンをレリーフした。冷たさと純粋さが強い感覚として伝わり、手に取る人とのコミュニケーションは確かなものとなっている。
審査会では経済産業大臣賞両作品以下、「経済産業省製造産業局長賞」、「同商務情報政策局長賞」、各後援団 体賞、主催者賞、部門賞の計 40 作品の入賞を決定した。
JPCは実際に商品化され販売されたパッケージの優秀性を競うもので、今回62 回目を迎える長い歴史を誇る。 近年、パッケージデザインには使いやすさなど従来の機能に加え、安心・安全、環境への配慮など多様な要求 があり、社会的責任も増大している。
パッケージデザインはこうした状況を乗り越え、人々の豊かな暮らしを実現する新しい開発・提案が求められている。 日印産連は今後もJPC を通じて市販パッケージを総合的・多角的に評価し顕彰することでパッケージ開発に寄与し、社会に貢献していく。

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