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全日本印刷文化典・沖縄で初開催。「ゆいま~る」の心で未来へ

「2026全日本印刷文化典沖縄大会」が10月16・17の両日、沖縄県那覇市の沖縄ハーバービューホテルを会場に開催された。
「”ゆいま―るの心” 文化を刻み 未来を彩る」をテーマに、全国47都道府県から600人を超える参加を得た。
沖縄で初めての開催となった大会では、印刷業界の発展に尽くした功労者を顕彰するとともに、全国の仲間との絆を確かめ、連帯と価値協創によって印刷産業の未来を切り開いていく決意を共有した。
全日本印刷文化典は、1973年に広島で第1回大会が開かれて以来、半世紀にわたって全国各地で受け継がれてきた。前回の広島から沖縄へとつながれた今大会は、互いに支え合う沖縄の「ゆいまーる」の精神を通じ、組合の役割と印刷産業の可能性を見つめ直す機会となった。

記念式典では、大会委員長を務める沖縄県印刷工業組合の平山達也理事長が、全国からの参加者を歓迎。「沖縄という離れた地に、どれほどの皆様にお越しいただけるのだろうかと、不安に思っていた時期もあったが、会場を埋め尽くす皆様のお顔を拝見し、その不安は大きな喜びへと変わった」と、開催を迎えた思いを語った。
大会テーマに込めた思いについては、「ゆいまーる」を沖縄に息づく相互扶助の精神と説明。人と人、企業と地域、業界と社会が手を取り合い、新しい価値をつくり出す「価値協創」に通じるものとした。
その上で、「彩りを取り戻していく首里城のように、私たち印刷業界も力を合わせて未来を切り開いてまいりましょう」と呼び掛けた。「記録する、伝える、動かす」という印刷の根源的な力に立ち返り、変化を恐れず、挑戦をためらわず、次の世代へつなぐ重要性を強調。「沖縄初開催というこの歴史的な瞬間が、日本の印刷文化の新たな希望となることを、私は確信している」と述べた。

続いて、全日本印刷工業組合連合会の瀬田章弘会長が式辞を述べた。沖縄県印刷工業組合が、本土復帰の1972年に47番目の組合として全印工連に加盟し、全国47都道府県の組合が揃った歴史に触れ、「本日、この地で全日本印刷文化典が開催されることは、感無量であります」と語った。
また、前回開催地の広島と沖縄に共通する平和への願い、復興を成し遂げた人々の不屈の精神に敬意を表した。印刷産業は全国各地で行政、教育機関、あらゆる産業と接点を持つ存在であるとし、人々の暮らしを彩り、幸せをつくる産業として、社会を豊かにしていこうと訴えた。
経営環境については、資材価格や賃金の上昇、人手不足、AIによる変革などを挙げ、経営の転換が必要と指摘。「誰も幸せにならない価格競争はもうやめて、新たな価値を協力して創造する『価値協創』へと、早く転換する必要がある」と強調した。
全印工連として、取引適正化を最優先に、CSR、環境、AI、人材活用・育成などの事業を通じ、組合員企業の価値創出を支援していく考えを示した。
さらに、真心や人を大切にする心を意味する沖縄の「ちむぐくる」が、「ゆいま―る」の行動につながることに触れ、「先輩方が築いてくださった唯一無二の力をもとに、皆様と未来を創造していこう」と呼び掛けた。


式典では、長年にわたり業界の発展に貢献した功労者を表彰。沖縄初開催の大会を通じ、先人の歩みに敬意を表するとともに、支え合いと協創によって次代を築く思いを全国で分かち合った。
