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ハイデルベルグ・日本市場進出100周年に新型ダブルデリバリを世界初公開

ハイデルベルグは2026年、日本市場進出100周年を迎えた。1926年の日本進出以来、印刷会社とのパートナーシップを築き、品質・自動化・生産効率の向上を支援してきた。
同社はこの節目に、スピードマスターXL106向けの新型ダブルデリバリを発表。日本の顧客ニーズを反映した技術により、高品質なパッケージ印刷や特殊印刷分野への提案を強化し、日本市場でのさらなる事業拡大を目指す。

日本は、同社にとって常に上位5市場に数えられる重要市場のひとつとなる。精度や信頼性、工程品質に高い水準を求める日本の印刷会社との協力関係が技術革新を支えてきた。現在、ハイデルベルグ・ジャパン株式会社は全国約225人の社員を擁し、世界で培った技術と知見を国内の顧客に提供している。
新型ダブルデリバリは、良品シートと不良シートを自動的に2つのパイルへ仕分ける機構。良品のみで構成されたパイルを、手作業で再検査することなく後工程へ送ることができる。
一方、不良シートは別のパイルに排出し、必要に応じて追加検査や再利用に回す。これにより、材料ロスの削減と工程の信頼性向上を図るとともに、検査や仕分けに伴う手作業の負担を軽減する。
特に、高品質パッケージや医薬品関連、セキュリティ印刷、トレーディングカードなどの用途では、1枚ごとの確実な品質管理が求められる。新機構は「ゼロディフェクト(不良ゼロ)」を追求する日本の生産現場の要求を反映し、品質確保と生産効率向上の両立を支援する。
同機構を搭載したスピードマスターXL106は、ハイデルベルグ・ジャパンのショールームで開催したオープンハウスで世界初公開された。すでに日本と欧州の顧客への導入が決定している。
ハイデルベルグのテクノロジー&セールス部門最高責任者、ダヴィッド・シュメディング氏は、「日本の顧客が求める高い品質、自動化、工程の信頼性が当社の技術革新の原動力になってきた」と説明。新型ダブルデリバリについて、顧客ニーズを具体化した好例と位置付け、パッケージ印刷分野での事業基盤強化に加え、顧客のバリューチェーン全体を支援するシステムインテグレーターとしての戦略を示すものとしている。
また、ハイデルベルグ・ジャパンのヨルグ・バウアー社長は「ハイデルベルグ・ジャパンが100周年を迎えたことは、日本の印刷業界とのパートナーシップが長年にわたって継続されてきたことを示す証です」と述べた。
その上で、「記念の年に発表した新機構は、日本の生産現場が求める品質と生産効率に応えるものであり、顧客の競争力強化を長期的に支える継続的な技術投資の成果である」と強調した。
同社は今後も、ハイブリッド生産とシステムインテグレーションに注力。日本の印刷会社との信頼関係を基盤に、印刷工程全体の最適化と新たな市場機会の創出を進めていく。
