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OSPホールディングス・リードフィルムの再資源化で中間報告
水平リサイクルとアップサイクルを検証、約183キロを循環利用

株式会社OSPホールディングス(大阪市天王寺区、松口正社長)は10月29日、使用済みリードフィルムを活用したリサイクル実証実験の中間報告を発表した。
2026年6月から「水平リサイクル」と「アップサイクル」の2つの方法で検証を進めており、9月末時点で、アップサイクルでは廃棄予定のプラスチック約183キロを再資源化し、循環利用した。
リードフィルムは、軟包装の印刷時に色調調整や印刷品質の確認に使用する調整用フィルム。OSPグループでは、大阪シーリング印刷の門司工場と岡山工場のグラビア印刷工程で発生し、使用後は廃棄物として処理してきた。
同グループは、フィルムに印刷されたインクを取り除く「脱墨処理」の技術を確立し、製造工程の環境負荷軽減と資源循環の実用化に向けて実証実験に取り組んでいる。
水平リサイクルでは、脱墨したフィルムを門司工場で再びリードフィルムとして使用。中東情勢の影響や繁忙期への対応により進捗に若干の遅れがあるものの、引き続き検証を進める。
現場では、実験前に懸念していた強度や印刷適性、臭気などの問題は発生しておらず、従来品と大きく変わらない品質で使用できているという。小巻原反の継ぎ加工については、今後の検討課題としている。

一方、アップサイクルでは、脱墨後のフィルムをペレット化して再生フィルムを製造。シール・ラベルの仕上げや梱包を担うグループ会社のOSPアドバンスで、ピロー包装材として活用している。再生ペレットの使用量は毎月順調に増加しており、現場でも条件調整により通常のフィルムと同様に使用できている。
同グループは、プラスチック使用量を削減した製品や剥離紙を使わないラベルなどの開発に加え、製造工程で発生する廃棄物の再資源化にも取り組んでいる。今回の実証実験を通じ、品質と安定供給を両立した本格的な製造を目指す。
