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大日本印刷・「DNPラミネートチューブ 紙仕様」が資生堂サンケア製品で初採用される
大日本印刷株式会社(DNP)は、「DNPグループ環境ビジョン2050」を掲げ、「脱炭素社会」「循環型社会」「自然共生社会」の実現に向けた取り組みを強化している。その一環として、人々の暮らしに身近な日用品や食品などで「DNP環境配慮パッケージング GREEN PACKAGING」を展開している。
この製品ラインアップとして2020年2月に開発した「DNPラミネートチューブ 紙仕様」を改良し、クラフト紙を使用することで、紙ならではの外観や剛性(腰感)をさらに生かし、ラミネートチューブの使い勝手を併せ持ちながら、環境負荷の低減につながる仕様を開発した。
同製品は、紙の使用によって石油由来のプラスチックの使用量を20%削減し、製品のライフサイクル全体でCO2排出量を15%削減する。今回クラフト紙を使用することで、生活者が店舗などで見ただけで紙を使用していることがわかりやすくなり、環境に配慮した企業や製品であるといったブランド価値の向上にもつながる。
今回改良された「DNPラミネートチューブ 紙仕様」が、株式会社資生堂のグローバル向けのSHISEIDOサンケア製品「Expert Sun Protector Face Cream SPF 50+」「After Sun Intensive Damage SOS Emulsion」の2種で採用された。同製品にはFSCラベルが表記されている。
今後の展開としてDNPは、化粧品やトイレタリーなどの日用品業界向けに「DNPラミネートチューブ 紙仕様」を展開するとともに、さらなる環境配慮素材の開発・活用や生産体制の拡充を進めていく。
また、循環型社会の実現および環境負荷の低減につなげる環境配慮型ラミネートチューブとして展開中の植物由来プラスチックを使用した「バイオマテック仕様」、単一素材化した「モノマテリアル仕様」、「紙仕様」のラインアップをさらに充実させていく。
さらに、長年培ってきたライフサイクルアセスメント(LCA)の知見を活かし、企業や生活者のニーズに合わせた最適な環境配慮設計によるラミネートチューブを開発・提供し、ライフサイクル全体を通じた環境負荷低減に努めていく。