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大日本印刷・カーボンニュートラル実現に貢献するバイオマス基材使用のICカードを開発

JCBブランド国内初のバイオマスカードに採用、企業の環境負荷低減活動を支援

大日本印刷株式会社(北島義斉社長、以下DNP)はこのほど、植物由来の原料(バイオマス)を一部に使用した非接触対応ICクレジットカード「バイオマスカード「の提供を6月に開始することを発表した。
DNPは2021年から、リサイクルプラスチックを使用したICカード(リサイクルPVCカード、リサイクルPCT-Gカードを提供している。今回のバイオマスカードの開発により、環境に配慮したICカードの製品ラインアップを拡充した。
このバイオマスカードの第1弾として、株式会社ジェーシービー(JCB)が発行する「JCB ORIGINAL SERIES」などに提供する。これは国内初のバイオマス基材を使用したJCB非接触対応ICクレジットカードとなる。
「バイオマスカード」の特長は次の通り。
■カーボンニュートラル実現に向けて温室効果ガス排出量の抑制に貢献
DNPが今回開発したバイオマスカードは、バイオマス基材をカードの重量比約25%使用している。焼却時のCO2排出量と植物が生育する際のCO2吸収量を一部相殺できると想定され、CO2排出量の抑制および石油などの有限な資源の使用量削減につながる。従来の石油由来原料による非接触対応ICクレジットカードの焼却時と比較して、バイオマスカード1枚あたり約3.9gのCO2排出量を抑制する効果がある。
■SDGs達成に取り組む企業として、生活者へのブランド訴求が可能に
植物由来原料を使用し、品質・関連法規・基準・規格等に合致している商品に付与できるバイオマスマークを本バイオマスカードに表示できる(バイオマスマーク認定取得申請中)。各企業は同カードを採用することにより、SDGs(持続可能な開発目標)の目標達成に向けて、気候変動対策などの活動を推進する企業として、生活者等にアピールしていくことができる。
■国内での材料調達により、安定供給を可能に
DNPは同カードに使用するバイオマス基材を国内で調達することで、より安定的なカードの製造・供給を可能としている。
価格は、従来のカード基材と比較して、10~20%程度高い価格を予定している。
今後の展開としてDNPは、金融機関をはじめ、ICカードや電子マネーカードを発行する事業者、ポイントカードや会員証等を提供する小売・流通企業など、循環型社会の実現やSDGsの達成に取り組む企業などにバイオマスカードを提供。バイオマス基材を使用したICカードの選択肢を増やすことで、各企業のカード発行ニーズに合わせて、環境負荷の低減を支援する。
2026年度までにバイオマスカード関連事業で約25億円、また同カードを含む環境配慮カード関連事業全体で約100億円の売

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