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京セラドキュメントソリューションズ・湿式複写機「コピスター211」が「複写機遺産」に認定される

京セラドキュメントソリューションズ株式会社(安藤博教社長)はこのほど、前身である三田工業が製造した湿式EF(Electro Fax)複写機「コピスター211」が、一般社団法人日本画像学会が認定する「複写機遺産」として認定されたことを発表した。
複写機遺産とは、工学的視点から技術の発展史上重要な成果を示し、さらに社会的影響面で貢献した歴史的に価値のある現存する複写機を後世に伝えるため遺産として認定するもの。「複写機遺産」はこれまで10件が認定されており、同社としては初めての認定となる。
今回、認定されたコピスター211は、1969年に発売された当社が独自に開発した湿式EF複写機。1960年代は各社が独自の技術で複写機市場を開拓しEFの開発に取り組んだ時代であったが、開発に関しては、先行する企業の特許に抵触しない独自の湿式EF技術による開発が必要となっていた。
同社は、湿式EF技術の肝となる現像液を開発する中で、揮発性の少ない溶液を用い顔料分散安定性や定着性向上に着目し、独自の技術を開発することで量産化を実現した。
さらに、コピスター211の特長は、当時としては圧倒的にコンパクトな設計でありながら、A3サイズまでコピーすることができ、さらにブック原稿などの立体物を複写できる機能も備え、当社の技術開発の礎を築いた。
同社は1934年の創業以来、製品開発に対して常に先端技術を探求・展開しており、現在はデジタル化が進み、オフィスにおける情報量が飛躍的に増大する環境において、顧客にとって価値のある製品を開発して続ける必要がある。
そして、高度な専門性と協調・共感の企業文化を背景に、顧客がさらなる変革に向けて同社のブランドメッセージでもある「知識を仕事に活かす」ためのサポートを提供していく。

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