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SCREEN HD・半導体製造装置の生産・サービス体制を強化

彦根事業所ならびに国内グループ会社3社において設備投資を実施

株式会社SCREENホールディングスはこのほど、長期的な成長が続く半導体製造装置市場の需要拡大を念頭に、彦根事業所に半導体製造装置事業(以下、SPE事業)の新工場となる「S3 -5(エス・キ ューブ ファイブ)」の建設並びに国内グループ会社3社への能力増強投資を決定した。
近年の旺盛な半導体需要をけん引してきたDX(デジタルトランスフォーメーション)、EV・自動運 転などの車載関連、IoTインフラの普及に加え、GX(グリーントランスフォーメーション)分野への 投資意欲や、メタバースなど新たな技術領域の進展に伴い、データセンターを中心に半導体デバイスへの需要は世界規模で拡大していく。
そのため半導体製造装置市場では、一時的な調整局面が見ら れるとしても、長期的には高水準の成長が続くと見込まれている。 これらの市場動向を受けて同社は、長期的な視点に立ち、盤石な生産・サービス体制を構築するため、彦根事業所並びに国内グループ会社3社への能力増強投資を決定した。
投資総額は約160億 円となり、2023年1月に操業開始予定の「S3 -4(エス・キューブ フォー)」に続く大型投資となる。
今回の設備投資の中核となる新工場「S3 -5」は、洗浄装置の生産能力増強に向け、部品仕分け機能や装置・ユニットの組み立て機能を強化。主力工場である「S3 -3(エス・キューブ スリー)」や、建設中の「S3 -4」と連結することで、生産開始から出荷まで従来に増して効率的な生産フローを実現する。
また、富山県のグループ会社では今回の投資により、ユニット組み立てから出荷までの一貫生産が可能になるなど、グループ全体の生産能力向上・効率化を図る内容となっている。
このほかにも、保守・サービス体制強化の一環として、熊本県に最先端機器のトレーニングセンターを含 む新たなサービス拠点となる新棟の建設や、洗浄装置の部品加工強化のため、福島県のグループ会社において能力増強を行うなど、サプライチェーン全体の強化を目指す。
なお、今回設置する全てのクリーンルームに省エネルギー対応の空調設備を導入するなど、生産設備の環境負荷低減に向けた取り組みについても継続して進めていく。
今回の設備投資により、SPE事業全体における生産能力は約20%アップとなり、長期にわたって成長が続く半導体業界への装置の安定供給を可能にする。
同社では、今後も半導体製造装置のさらなるシェア拡大を目指すとともに、収益性向上と競争力強化を図っていく。

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