リョービMHIグラフィックテクノロジー・RMGT 10シリーズ（LXモデル）内覧会を開催

リョービMHIグラフィックテクノロジー株式会社（広川勝士社長以下RMGT）は、8月25（木）・26日（金）の2日間、広島県府中市のRMGT本社で、菊全ワイド機 RMGT 10シリーズ LXモデル（薄厚兼用印刷機）の内覧会を開催。印刷準備時間の短縮、生産性の向上、PQS-D（I+C+R）による印刷品質管理、作業性の向上などを実現するさまざまな新技術、新機能を盛り込んだ最新のパッケージ機について、開発担当者による技術説明と印刷デモンストレーションで紹介した。
このほかにも、工程間の省人化を図る自動搬送ロボット（AGV）「Nipper」についてのデモンストレーションを行い、印刷終了後の排紙パレットを次工程へ自動搬送する様子を披露した。
参加者にとっては直接実機が確認できたほか、日頃感じている疑問点や困りごとをRMGT技術者と意見を交換する機会となった。
■デモンストレーションの概要
デモ機＝RMGT 1060LX-6-DU+CC+2LD+LED-UV+PQS-D

デモ1：薄紙から厚紙パッケージ印刷のジョブの切り替えと高速安定稼働による高い生産性
薄厚のジョブの切り替え、印刷準備時間の短縮、生産性の向上、確かな印刷品質管理を実現するRMGT 10シリーズLXモデルの新しい機能、特長を紹介。
ファーストジョブでは薄紙（菊全コート紙　紙厚 0.11mm）A4リーフレットプロセス4色印刷、セカンドジョブでは厚紙（コートボール　紙厚 0.43mm）プロセス4色＋特色＋全面ニスパッケージ印刷を行った。
＜印刷準備時間短縮＞
▽サイマルチェンジャーパラレルでの全色同時版交換とブランケット洗浄の同時実施
▽印刷中でもニス版の交換・ニスユニットの清掃や準備が行える昇降式ニスコーティングユニット
＜生産性向上＞
▽2連デリバリーにより、第一排紙と第二排紙へそれぞれ正紙、不良紙を仕分けて排紙（刷り始めは第二排紙へ排紙し、その後第一排紙への排紙に切り替え）
▽デリバリーシャッターにより、印刷中にパイル替えが行え、これによりノンストップでの連続印刷が可能
▽厚紙用多角形真空吸引車により、厚紙の高速印刷時でも安定した排紙、紙揃えが可能
＜印刷品質＞
PQS-Dによるインラインでの品質検査、濃度追従、自動見当調整
デモ2：自動搬送ロボット(AGV)「Nipper」と連携した工程間の省力化
▽オペレーターがタブレット操作を行い、Nipperへ指示を出し、印刷機の排紙部まで移動し、待機。
▽印刷完了後、指示を受けたNipperは搭載されたセンサーによって印刷機の排紙部内のパレットを自動検出し、刷り本を自動搬送。