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大日本印刷・新たなエンタメ市場を開拓する「ライトアニメ」事業をスタート

従来のアニメーション制作と比べて大幅に「早く」「安価な」制作手法を開発

大日本印刷株式会社(以下DNP)は、従来の手法と比較して、アニメーション制作にかかる時間やコストを大幅に抑制できる新しいフローを開発し、「ライトアニメ」の名称で8月にサービス提供を開始した。
より気軽に・早く・多様なアニメ作品を楽しみたいという生活者のニーズに応え、より低コストかつタイムリーにアニメを提供したいという思いから、同事業の総称を「ライトアニメ」としている。
日本アニメのグローバルな生活者向け市場の規模は2020年に2兆4261億円となり(日本動画協会「アニメ産業レポート2021」)、国内でコロナ禍の影響を受けたものの、海外の順調な伸びにも支えられ、さらなる成長が期待されている。
しかしながら、限られた人気マンガ作品のアニメ化が進む一方で、制作期間の長さや膨大なコストを理由に、コアなファンを抱えながらもアニメ化に至らない多くの優れたマンガ作品も存在している。
また、SNSや動画の定額制(サブスクリプション)サービスの普及に伴い、気軽にコンテンツを「倍速視聴」や「ながら視聴」などで楽しむ人が増えている。多種多様な新しいアニメ作品をタイムリーに楽しみたいというニーズに対して、制作の負荷の高さや、人材不足等による制作現場の労働環境の悪化などが課題となっている。
こうした課題の解決に向けて、DNPは今回、長年の出版印刷事業で培ったコンテンツ加工技術等を応用・発展させた独自のアニメ制作手法「ライトアニメ」を開発。この新しい制作フローを軸として、グローバル市場も視野に入れたアニメ関連のエンタテイメント事業を展開する。
現在のマンガ業界では、デジタル技術を活用した縦スクロール化や多言語化などの展開が加速しており、DNPはこうした動きを先導するとともに、その先の展開として「ライトアニメ」を見据え、国内外のあらゆるコンテンツのファンに向けてアニメ作品をタイムリーに届ける仕組みづくりを実現していく。
DNPは、2023年3月までに、国内での放送を想定したアニメーションの制作を開始するほか、グローバル市場へのコンテンツの輸出事業の開始、最先端のAI技術を持つ企業との提携などを予定している。
同事業全体で、2025年度までに30億円の売上を目指し、中長期的には世界中の生活者が多様なコンテンツを気軽に楽しめる、エンタテイメントの新しい価値を創出していく。

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