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OSPグループ・創業95周年記念祝賀会を開催

創業100年に向けた成長戦略「OSP Growth Plan 2022」を発表

1927年に現社長の祖父である松口兎吉氏が浮き出し加工を主事業とする「松口浮出紙工所」を大阪市東区(現在は中央区)に創業して以来、屈強な開拓魂でシール・ラベル印刷業界を牽引してきたOSPグループ(大阪市天王寺区、松口正社長)では、2月10日に創業95周年を迎えた。9月5日には大阪市天王寺区のシェラトン都ホテル大阪を会場に「OSPグループ創業95周年記念祝賀会」が行われ、350人を超える出席者が参加した。

当日は、京都・先斗町の舞妓さんによる祝舞が披露された後、松口社長がOSPグループの事業活動などについて紹介したほか、書家でNHK大河ドラマ「八重の桜」のオープニング映像を担当した川尾朋子さんによるパフォーマンスをはじめ、スポーツ振興で応援する東京山九フェニックスラグビークラブの四宮洋平監督をはじめ、辰己千亜希・小鍜治歩の両選手(OSPホールディングス所属)、プロゴルファーの植手桃子選手、プロゴルフキャディー清水重憲氏(当日は奥様が代理出席)が祝福に訪れた。
さらに、ギタリストの押尾コータローさんによるライブパフォーマンスと沖縄旅行が当たる抽選会が行われた。
席上、あいさつした松口社長は日ごろの愛顧に感謝の意を表明するとともに、OSPグループ創業100年に向けた成長戦略「OSP Growth Plan 2022」について概要を発表。
その中で同氏は「世界は今、社会的・経済的なグローバル化により、すべてを取り巻く環境が目まぐるしく変化する予測不能な状態にあり、予測に沿って事態を読む予定調和の時代は終わりを告げた。
変革に必要なことは、予測ではなく、いかなる事態でも対応できる多角的な備えと変化の兆しを見逃さない確かな情報収集による意思決定となる。OSPグループは常に既成概念に挑み、固定概念を壊し、好奇心を増幅させる観察眼で適宜に必要とされる製品やサービスを提供し、変革を続けていく」と述べ、次の4つの展開について方向性を示した。
■Neo Package(進化した包装)
環境負荷を低減するパッケージ「Green Package」の開発を通して省資源、食品ロス削減、脱炭素社会に貢献していく。
DXやIT、ロボティクスを活用し、包装業界のビジネスモデル自体を変革させることを「PX(Package Transformation)」とし、「Green Package」とともに推進することによって豊かな暮らしの創造を実現していく。
■New Market(新たな市場)
工業・物流包装に利便性、機能美、環境負荷低減など、新たな価値を付加した消費者の倫理的価値を満たす梱包材を開発し、運ぶ・届けるに変革を起す。
事業を開始したOSPオーストラリアと近い将来進出を検討しているアメリカ西海岸が日本をハブとした環太平洋供給網:OSP Pan-Pacific Supply Networkを構築し、海外売上比率を高める。
■Novel Method(斬新な方法)
「OSP版Industry 4.0」を発表してから5年、すでに工場では夜間の無人操業が実現しており、人と時間と距離に左右されないスマートファクトリーで働き方改革と生産性の向上の両立を図っている。
顧客に対しては、生産現場の効率化や省人化のために、サブスクリプションによる定額制のサービスをラベラーや包装機に導入する取り組みを進めている。
また、デジタル印刷専用のプリントサロン「Digital Print Base」を展開し、遠隔地の顧客とつながることで高まる短納期対応への要望に応えていく。
さらに、デザインの50%を目標にAIデザインの開発が進行している。安心で認識しやすいデザインはAIで、刺激的で感性豊かなデザインはヒトが作成するデザイン作成のヒトとAIの分業を目指す。
■for SDGs(持続可能な社会へ)
剥離紙のリサイクルの仕組みを確立し、シール・ラベル事業を持続可能な事業に転換するほか、子育て支援、転勤を伴わない異動、サテライトオフィスなど、多様化する生活様式や個々の家庭環境を受け入れた働き方改革を進める。
OSPグループでは、誰もが生きることに勇気の要らない社会、誰もが働くことに勇気の要らない会社を目指す。成長の機会と評価は平等に、変えることができない個性は公平に扱う会社を目指す。
このほかにも、創業95周年の節目に大阪工場に隣接する建物の中に、未来のパッケージや新たな事業機会をスピード感を持って創出する研究開発拠点「イノベーションセンター」を開設したことを発表した。

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