トッパン・フォームズ・金属入りの通い箱も一括で読み取り可能なRFIDタグを開発

トッパン・フォームズ株式会社はこのほど、金属製品が入った通い箱に貼付しても一括で情報の読み取りが可能なRFIDタグを開発し、提供開始した。
同製品はアンテナの改良によりRFIDタグが貼付された通い箱内部の金属の影響を緩和し、通い箱の荷山を一括で読み取ることが可能なもの。連続生産が可能なラベル形状にすることで、低コスト化も実現した。
また、同製品は株式会社アイシン（本社：愛知県刈谷市）に製品物流における改革ツールとして採用される。
製品物流分野では、高価な鉄パレットの管理や空箱の返却・仕分け、在庫把握などのシーンでRFIDが活用されている。しかし、電波による通信を要するRFIDシステムは金属に影響を受けてしまうため、一般的なRFIDタグを金属製の製品が入った箱に取り付けても、荷山の全てを読み取ることができないため、製品物流でのRFIDの活用シーンは限られていた。
同社はRFIDによる自動車部品など、製品サプライチェーン管理を実現するため、物流シーンで活用可能なRFIDタグを追究している。特に、金属の影響を緩和できるアンテナの研究開発は急務であり、これまでに、100種以上パターンを解析・評価し、箱内に金属が入っても通信可能な基本形状を抽出してきた。
今後の展開として同社では、今回開発したRFIDタグを中心にRFIDソリューションを広く展開することで、企業のDX化に貢献していく。
なお、同製品については、9月14日～16日に東京ビッグサイトにおいて開催される「第24回自動認識総合展（主催：日本自動認識システム協会）」で展示される予定となっている。