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大日本印刷・高いバリア性と遮光性を有するアルミ蒸着フィルムを開発
アルミ箔からの置き換えで、サプライチェーンにおけるCO2排出量を16%削減
大日本印刷株式会社(以下:DNP)は10月4日、酸素や水蒸気に対する高いバリア性と、高い遮光性を有するハイバリアアルミ蒸着フィルムを開発したことを発表。医薬品・食品等のパッケージを中心に、内容物の品質保持のために使用してきたアルミ箔の代替え品として普及に努めることで、CO2排出量が多いアルミ箔製造時の環境負荷の低減などにつなげていく。
■ハイバリアアルミ蒸着フィルム開発の背景
特に粉末タイプの医薬品や食品等に使用するパッケージは、酸素や水蒸気を遮断する高いバリア性と高い遮光性が要求されるため、従来は主にアルミが使用されていた。
アルミ箔は、製造時のCO2排出量が多く環境への負荷が大きいことに加え、昨今の工業材用途の需要拡大などによってアルミ素材の供給に課題があったが、こうした課題の解決に向けてDNPは今回、ハイバリアアルミ蒸着フィルムを開発。アルミ箔を使わず、アルミの層をフィルムに蒸着させることによってアルミ使用量を減らし、環境負荷の低減と顧客企業への安定供給につなげていく。
DNPは常に、事業活動と地球環境の共生を考え、環境問題への対応を重要な経営課題のひとつに位置付けて、人々の期待に応える新しい価値の創出に取り組んでいる。人々の暮らしに身近なパッケージについては、「CO2の削減」「資源の循環」「自然環境の保全」という3つの価値の提供を通じて、循環型社会の実現および環境負荷の低減につなげるため、「DNP環境配慮パッケージング GREEN PACKAGINGを展開している。
今後もDNP独自の材料加工技術である高度なコンバーティング技術を生かして、バリア性や耐熱性、強度などの機能を高めた製品ラインアップを充実させるなど、プラスチック使用量やCO2排出量の削減に向けて、さらなる環境配慮製品・サービスの開発を進めていく。