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【2022年 年頭所感】富士フイルムグローバルグラフィックシステムズ株式会社 代表取締役社長 辻重紀氏

富士フイルムグローバルグラフィックシステムズ株式会社
代表取締役社長 辻 重紀

あけましておめでとうございます。皆様におかれましては、新たな決意と希望を胸に、令和4年の初春をお迎えのこととお慶び申し上げます。
昨年はコロナ禍の中、57年ぶりに東京五輪が開催されましたが、通常とは異なる戒厳下でもひたむきに競技に挑む選手たちの姿は本当に感動的でした。
秋からは、ワクチン接種の普及などもあり、経済活動の再開に向け行動規制も徐々に緩和される中、デジタルを活用した非接触型のビジネスモデルが次々に誕生。省庁や自治体を横断した行政機関のデジタル化も急進し、コロナとの共生を見据えた「生活や働き方の変化」が身近に感じられるようになりました。
こうした変化に直面し、業界の皆様も、新たなニーズへの対応、新たなビジネス展開を、今まさに模索されている最中かと思います。
そんな皆様の変革をこれまで以上にキメ細かく力強く支援させていただくため、富士フイルムグループではグラフィック事業の体制見直しを行い、富士ゼロックスを「富士フイルムビジネスイノベーション」に改め、昨年7月、印刷業界にさらなる価値を提供すべく「グラフィックコミュニケーション事業部」を新設しました。
富士フイルムと富士フイルムビジネスイノベーションが互いに保持している技術力を結集し、富士フイルムグループ全体でシナジーの創出を加速していくための新体制です。
コロナ禍で予測困難な厳しい市場で企業が持続的に成長し続けるには、デジタルを活用した「生産基盤の強化」によって人材や時間、設備の余力を生み出し、その余力を「新たなビジネスの創造」へつなげることが重要になってきます。
「生産基盤の強化」とは単なる工程のデジタル化ではありません。現状の生産体制を正確に分析し、どこに改善の余地があるかの課題を明確にしたうえで、デジタル印刷とオフセット印刷それぞれの特性を活かし合い「最適な生産環境」へと改善していくことです。
そうした考えに基づきFFGSでは、Production Cockpitによる「生産全体にわたる工程管理」や、XMF Remoteによる「非接触サービスの提供」、無処理版による「刷版工程の自動化」、オフセットトランスファーを実現する「高品質なデジタルプレス」、さらに「ポストプレス」や「パッケージ印刷」に至るまで、上流工程から後加工を一貫する幅広いソリューションを最大限に活かし、お客様に寄り添いながら、「最適な生産環境」を構築するための支援体制を一段と強化して参ります。
今年は、世界最大級の印刷機材展IGAS開催の年。これまで培ってきた知見や技術、製品力を活かして、業界の発信に貢献できる最新のソリューションをご提案致しますので、ぜひご期待ください。
最後になりましたが、皆様方のさらなるご繁栄とますますのご健勝を心よりお祈り申し上げます。

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