SCREEN GA・「JetInspection」にAIを搭載し、運用に適した検査が可能に

株式会社SCREENグラフィックソリューションズ（以下:SCREEN GA）はこのほど、デジタルインクジェット印刷機の高解像スキャニング・検査システムである「JetInspection」のコアロジックの改良、新たに開発したAIの解析結果の活用などにより、検査精度の向上をはじめ、さまざまな性能を強化させた検査エンジンを開発。この新たな検査エンジンを搭載した「JetInspection」を、「Truepress Jet520HDシリーズ」「Truepress Jet520NX」に向けて販売していくことを発表した。
デジタル印刷機は、データを可変させながら印刷するバリアブル印刷が可能なため、パーソナライズ印刷やトランザクション印刷、出版物における部単位印刷などを高速に印刷できる。その一方で、目視での検査には限界があり、再度印刷する必要もあるため、印刷物の検品が不可欠となっている。
そのため、印刷物のエラーをいち早く、高精度に発見することがトラブルを最小限に抑えることにつながる。
今回新たに開発した「JetInspection」は、SCREEN GAが開発した学習済みAIを搭載することにより、ユーザーの運用や条件に影響されることなく、常に一定の品質精度を保ちながら検査を実施できる。
これによって誤検知を低減し、バリアブル印刷において簡単かつ高精度な検査を実現する。
また、新しい「JetInspection」によって、印刷の品質管理に不可欠なヘッド調整といった日々のメンテナンス作業にかかる時間を短縮するとともに、印刷中のノズル状況の診断性能を向上させ、よりスキルレスでの効率的な運用が可能となる。
これにより、ヘッドを常にクリーンな状態に保ち、ヘッドの耐久力を強化できるようになる。