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【2022年 年頭所感】株式会社小森コーポレーション 代表取締役社長 持田訓氏
株式会社小森コーポレーション
代表取締役社長 持田 訓
新しい年を迎え、謹んで新年のご挨拶を申し上げます。旧年中に皆様より賜りましたご高配に深く感謝申し上げますとともに、本年も皆様方のご健勝とご活躍を心よりお祈り申し上げます。
2021年は、新型コロナウイルス感染症(COVID―19)の拡大を受け、多くの国々で感染への対策を行いつつ経済活動が再開され、新型コロナ感染症を想定した「新しい生活様式」が求められる社会となりました。
このような中、4月には世界最大の印刷展示会drupaが“virtual.drupa”として開催され、6月には北京で“China Print 2021”が開催されました。これらの展示会では、従来の展示会場を中心とする展示方法から、オンライン展示会・ハイブリッド展示会といった新しい展示会の在り方へと変化しております。
当社におきましても、オンラインでの小森会(ユーザー会)、内覧会・ウェビナー、動画の配信などを通じ、コロナ禍においてもお客様へ最新の情報を絶えずお伝えすることで、大きく変化する社会環境の中でもお客様の課題を解決する方法を提案し、信頼を得られるよう取り組んでおります。
KOMORIは、お客様の課題を解決するための多種多様な提案を積極的に行い、トータルなサービスの提供でお客様に信頼されるPESP(Print Engineering Service Provider)となるべく、変革に取り組んできました。
オフセット印刷機事業では、新たにラインアップしたリスロンGX/Gアドバンスシリーズが国内外のお客様のもとで稼働を開始し、評価を得ております。
パッケージ印刷においても、アドバンスリーズの高い基本性能を生かし、小ロットで特色の仕事が多いお客様が大幅な生産性向上を達成しております。
また、印刷工程の生産性を向上させるためには、生産工程全体のDX(デジタルトランスフォーメーション)による工程間の情報連携が重要です。当社が提唱するコネクテッド・オートメーションの中核システムである「KP―コネクト プロ」とアドバンスシリーズを組み合わせることで各工程がデジタルでつながり、印刷工場のスマートファクトリー化に貢献することが可能です。これらのソリューションを提案し、お客様のさらなる生産性向上に寄与すべく取り組んで参ります。
デジタル印刷機事業では、インプレミアIS29sの高画質で極小ロット両面印刷の提案とともに、インプレミアNS40の国内外への量産出荷に向けて準備を進めています。
証券印刷機事業では、紙幣印刷への需要が引き続き堅調であり、各国で新工場建設プロジェクトが進んでおります。欧州・アジア圏を中心に稼働率の向上と紙幣デザインの拡張性を追求した差別化提案を強化し、確実な受注を目指します。
PE(プリンテッドエレクトロニクス)事業では、コロナ禍でDXへの動きが加速したことにより、電子部品業界は活況となり電子部品製造装置の受注が増加しております。また、基盤の微小化への新技術の提案を加速させております。
ポストプレス機器の製造・販売を行うMBO事業は、スマートファクトリーを実現するポストプレスソリューションを提供し、従来事業とのシナジー効果を生み出す重要な事業です。特に協働ロボット“MBO CoBo―Stack”を含むマテリアルハンドリングは、多様な生産工場での自動化と省力化・省人化を目指したソリューションとして注目を集めております。
KOMORIグループは2023年に創立100周年を迎えます。そして、その先へと続く未来へ向かって企業理念である「顧客感動企業」の実現を目指し、さまざまな商品とソリューションを提供することで、お客様と社会の発展に寄与して参ります。本年も変わらぬご指導ご鞭撻を賜りますようお願い申し上げます。