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大日本印刷・ハイブリッド型総合書店「honto」と連動した“タテヨミ”コミックアプリの 提供を開始

大日本印刷株式会社(以下:DNP)は、コミックのコンテンツ創出から制作/流通・販売/分析までトータルプロデュースするエコシステムを構築するとともに、生活者のニーズに合わせて最適な形でコンテンツを提供する取り組みを推進している。その一環として今回、ハイブリッド型総合書店「honto」と連動し、主にスマートフォンを利用し、画面を縦にスクロールして読む“タテヨミ型”コミックアプリ「ホンコミ」の提供を2月に開始することを発表した。

■縦スクロール型コミックアプリ開発の背景と狙い

近年、スマートフォンのWebサイトやアプリでコミックを楽しむ読者が世界的に増加し、国内でも電子と紙を合わせたコミック全体の市場規模が拡大している。特に“タテヨミ”型コミックは、2028年に2021年と比較し、グローバル市場規模で約7.1倍の約262.13億米ドルに、国内で約6倍の約3200億円以上になると予想されている。
隙間時間にライトなコンテンツを楽しむ生活者等によって、アプリでの無料試し読みのニーズや、書店・電子書籍での購入前にアプリで好きな作品を探す傾向が高まるなど、“タテヨミ”型コミックは、コンテンツのグローバル展開のスタイルとして定着し始め、出版市場拡大の新たな起爆剤として注目されている。
こうした市場の高まりを背景として、今回DNPは、サービスの一部を無料提供する“フリーミアムモデル”を搭載した本アプリの提供を開始。生活者とコンテンツの接点(タッチポイント)を増やし、このサービスを通じて得たデータを新たなヒットコンテンツの創出や過去作品の掘り起こしにつなげていく。
2022年に開始したコンテンツの創出・制作や各種データへの変換等を一貫して支援する「MANGA CREATIVE WORKS」と組み合わせ、コンテンツの事業プロセス全体をトータルプロデュースするエコシステムの構築を進める。
DNPは、コンテンツホルダーや制作会社など多様なパートナーと協働し、コンテンツホルダーが生活者に最適なタイミングと形でコンテンツを提供することを支援するとともに、同アプリや「honto」で得る生活者ニーズのデータを活用して、オリジナルも含めたコンテンツの創出・プロデュースを戦略的に行っていく。

■今後の展望

近年、デジタル技術を活用したコミックの縦スクロール化や多言語化等が加速する中で、DNPはこうした動きを先導するとともに、国内外のファンに向けて、最適な形で最適なコンテンツを届ける仕組みを構築していく。DNPは、2023年中に同アプリでのオリジナルコンテンツの提供を開始するとともに、継続的にコンテンツの拡充を進め、本事業全体で2027年度に30億円の売上を目指す。

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