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凸版印刷・チェコに透明バリアフィルム生産拠点を新設

凸版印刷株式会社(麿秀晴社長)はこのほど、 透明バリアフィルム「GL BARRIER」の生産工場をチェコ共和国へ新たに開設し、2024年末に稼働開始する予定を発表。 同工場の稼働により、 欧州市場からの環境配慮型パッケージの需要に対応し、 透明バリアフィルム「GL BARRIER」の生産力を強化する。  世界のパッケージ市場では、循環型社会の実現に向け、有限な資源を効率的に利用/再生産し、持続可能な形で循環させることが可能な環境配慮型パッケージが求められており、特に環境先進国である欧州諸国では、環境適性/リサイクル性能に優れたパッケージの需要が急速に高まっている。  このような市場動向において同社は、パッケージの脱アルミ化やリサイクル適性に優れたモノマテリアルパッケージ供給などに貢献する優れた環境適性を持つ「GL BARRIER」をこれまで以上にグローバルへ拡大させるべく、欧州への工場開設を決定した。  今回の新工場開設により、日米欧3拠点生産体制が確立され、これまで以上にグローバルにSX(Sustainable Transformation)ビジネスを加速させていく。 ■新工場開設の狙いと特長  ▽ESG経営/SDGs経営を牽引する欧州市場への供給能力強化  欧州では、欧州委員会(EC)がプラスチック廃棄物の削減に向けた戦略を提案し、パッケージの再利用や再資源化、過剰包装の禁止を義務付ける規則等が検討されており、成立するとパッケージ事業者に対して、原則として全てのパッケージを2030年1月までに再資源化可能な設計にすることが求められることになる。
このような市場動向において、リサイクルに適したモノマテリアルパッケージをはじめとする環境配慮型パッケージ供給に向け、優れた環境適性を持つ「GL BARRIER」の生産工場を、欧州に初めて開設。欧州のパッケージ事業者向けに「GL BARRIER」の供給能力を拡大させる。 ■日米欧3拠点生産体制の確立  日本はもちろん、既に稼働している「TOPPAN USA ジョージア工場」と併せ、日米欧3拠点生産体制を確立。これによって、地政学的、自然災害にかかるリスクを分散し事業継続性を向上させるとともに、地産地消型のサプライチェーンを構築する。
■環境配慮型の工場
同工場は環境負荷軽減に向けてエネルギー使用量を低減する高効率生産設備の導入や再生可能エネルギー活用などを実施する環境配慮型の工場となっている。
今後の展開として同社は、社会的価値創造企業の実現に向けて透明バリアフィルム「GL BARRIER」のグローバル展開を加速し、2025年度までに海外パッケージ関連事業で売上高1500億円を目指す。

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