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ミマキエンジニアリング・昇華染料インクの脱色技術で捺染ポリエステルの再利用

株式会社ミマキエンジニアリンは、捺染ポリエステル生地から昇華転写インクを脱色し生地を再利用する技術「ネオクロマトプロセス」を年6月に開催されるITMA(開催地/イタリア・ミラノ)で世界初の技術出展し、循環型テキスタイル技術の紹介によりテキスタイル産業の持続可能性を提案する。
 昨今、人々のサステナビリティ意識の向上により、テキスタイル素材の大量廃棄が社会問題となっている。ワールドワイドでのテキスタイル素材の年間生産量は1億1300万トン、廃棄量は9200万トンにのぼり、そのうちポリエステル製テキスタイルは全体の約60 %を占めるというデータもり、テキスタイル素材、特に大半を占めるポリエステル製テキスタイルの有効活用による環境負荷低減は繊維業界の使命となってきた。
 現在、短期イベントのサイン(のぼり旗、垂れ幕、電飾看板、テーブルクロス)や安価なファッションアパレル、スポーツウェアは、主に捺染ポリエステルが利用されており、大部分は使用後焼却処分されます。一部分はリサイクル(回収後、粉砕、洗浄の上、再度原料精製、繊維化後に再捺染)されますが、そのリサイクル率は約15%程度です。また、リサイクルするためにも膨大なエネルギーが使用されている。
 今回、同社が発表する昇華染料インクの脱色技術「ネオクロマトプロセス」は、色や柄の変更による捺染ポリエステルの再利用により、焼却処分を不要にするのみでなく、リサイクルのための必要なエネルギーの削減にも貢献するもの。
インクや脱色用の溶剤を吸収した吸い取り紙(吸収材)は燃えるゴミとして処理でき、水の利用や排水による水質汚染を最小限に抑えることができる。

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