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大日本印刷・竣工前の建築物をメタバースで構築して企業と生活者のコミュニケーションを活性化
大日本印刷株式会社(以下:DNP)は6月19日、現実(リアル)の施設等の建築と並行して、建築用のデータを基に高精細なバーチャル空間「メタバース」を構築し、両空間の連動による企業と生活者のコミュニケーション等を支援するサービスを6月に開始することを発表。新設する施設等を活用した各種展示会・株主総会・就職説明会・社内向けイベントなどを、リアルとバーチャルの両面でサポートしていく。
DNPは2021年から、リアルとバーチャルの空間を連動して、新しい生活者の体験と経済圏を創出する「XRコミュニケーション事業」を展開している。また、安全・安心に楽しめるバーチャル空間を構築するXRロケーションシステム「PARALLEL SITE(パラレルサイト)」を提供しており、今回その機能を拡充し、メタバースの企画から構築・運用までトータルに支援する。
同サービスによって、完成前のリアル施設の一足早いバーチャルでの公開と体験、完成後の施設を遠方の顧客や社内外の関係者によるバーチャルの利用など、社員のエンゲージメント向上や顧客とのコミュニケーションの活性化につなげていく。
今後の展開としてDNPは、オフィスビルや商業施設等を保有する企業や、それらの施設の建設会社・設計事務所・デベロッパー等に本サービスを提供し、関連サービスを含め、2028年度までに40億円の売上を目指す。
また今後は、メタバース参加者のアバター生成の機能と連動させて、外見・特徴・属性情報等がわかる機能の拡充や、オンライン会議等のコミュニケーションツールとの連携を目指し、オフィス等で働く社員の円滑なコラボレーションや働き方の変革に貢献していく。