NEWS

ニュース

OSP・LIMEX Sheetを基材に使用したラベルを新発売

石灰石を使用して、プラスチック使用量の削減や森林・水資源の保全に貢献

OSPグループの中核企業で、シール・ラベル、フィルム製品、紙器パッケージ、販促ツールまでをワンストップで製造する大阪シーリング印刷株式会社(大阪市天王寺区、松口正社長、以下:OSP)は7月21日、LIMEX Sheetを基材に使用したラベルを新発売することを発表した。  LIMEX Sheetを基材に使用したラベルは、株式会社TBM (東京都千代田区、代表取締役CEO:山崎敦義氏)が開発した石灰石を主原料とする「LIMEX Sheet」80μmを、OSPグループが長年培ったシール・ラベル製造のノウハウを活かし、粘着剤の塗工および印刷技術の最適化を行うことでラベルへの実用化を可能にした。
「LIMEX Sheet」は、TBMが石灰石を主原料として開発した製品であり、ラベル用途として一般的に用いられるPP(ポリプロピレン)やPET(ポリエチレンテレフタレート)シートなどの合成紙と比較し、石油由来プラスチック使用量、ライフサイクル全体でCO2を含む温室効果ガス排出量を削減することができる。
また、同製品は製品の原料に木材パルプを一切使用していないため、紙製ラベルと比較した時、製造時の水使用量を大幅に削減でき、森林と水資源の保全に貢献できる。  脱プラの機運が高まる中、OSPグループは環境課題解決企業として対応製品に力を入れており、TBMが開発したLIMEX Sheetは、環境負荷低減につながる製品ということで、両社の思惑が合致した。また、合成紙の品質を担保しつつも、地球環境の保全に役立つ製品を発売させたいというニーズに応えるために、開発に着手しました。  紙素材のラベルと同製品を比較した場合、耐久性と耐水性に優れているため、水滴の付着が想定される製品の粘着ラベル用途に適しているため、現在、合成紙を利用のラベルからLIMEX Sheetを基材に使用したラベルへの切り替えも提案していく。
LIMEX Sheetを基材に使用したラベルは、環境負荷低減に役立つラベルとなっており、自社製品に利用することにより、環境保全を意識した企業姿勢のアピールへつながると同時に、エシカル消費を意識した生活者に対して購買行動にもつながる。
■採用実績
「自然とともに歩む」を企業理念に掲げる株式会社八千代ポートリー(神奈川県横浜市、笠原政利社長)では、循環型農業をはじめ、持続可能な社会の実現に向けた取り組みを推進している中で、LIMEX Sheetの環境性能を評価し、人気ブランドのひとつである「食菜卵」の化粧ラベルに採用することを決定した。
八千代ポートリーの全商品のラベルを、 LIMEX Sheetを基材に使用したラベルへ切り替えた場合、石油由来プラスチックの使用量を年間で約9トン、 CO2を含む温室効果ガス排出量を年間で約104トン削減できる効果が見込まれる。

ページの先頭へ戻る