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OSP・直径の小さい円筒容器にしっかり貼りつけられる専用ラベル「曲面対応ラベル」を新発売

OSPグループの中核企業で、シール・ラベル、フィルム製品、紙器パッケージ、販促ツールまでをワンストップで製造する大阪シーリング印刷株式会社(大阪市天王寺区、松口正社長)はこのほど、7月より生産体制を整え、「曲面対応ラベル」の販売を開始したことを発表した。
同製品は、試験管やスピッツ管など、直径の小さな円筒容器にしっかり貼ることができる曲面専用ラベル。貼りつきにくいとされているポリオレフィンにも綺麗に接着するほどの粘着力と、ラベルが貼りついた状態を維持する保持力も高い粘着剤が使用されている。
強粘着でしっかり貼りつけることができる一方で、タック力が低いため、ラベルを貼りつけた直後に容易に剥がすこともできる。ラベルの材質は合成紙サーマル・キャストコート紙・サーマル紙の3タイプが用意されている。

医療現場などで使用されている試験管やスピッツ管などの円筒容器のラベルは、汎用強粘着タイプのラベル原紙が使用されることが多くあるが、ラベルを曲がった面にまっすぐなものを貼りつけると、元に戻ろうとする反発力が作用する「曲面反発力」により、浮きや剥がれが発生する場合がある。
剛性の高いコシのある表面紙では、なおさら曲面反発力が働き不具合が生じやすくなり、ラベルの上からテープを貼るなど対策をすることもあることから同社では、これらの課題を解決するために専用ラベルの開発に着手。
基材となる紙と粘着剤の組み合わせなど、大阪シーリング印刷のコーティング技術によって「曲面対応ラベル」を製品化。同製品は材質や容器の径など、多岐にわたる被着体に安心して使用できる。
貼りつけ促進評価としては、ポリプロピレンやポリスチレンなど材質が異なるスピッツ管に貼りつけて、約70℃で1週間放置する促進テストを行った結果、ラベル原紙の浮きや剥がれは起きなかった。また、プラスチックからのアウトガスによる浮きも発生しなかったことから、さまざまな被着体に使用できることとなった。

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