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SCRREN GA・軟包装向け高速水性インクジェット印刷機の販売を開始

株式会社SCREENグラフィックソリューションズ(以下、SCREEN GA)は10月2日より、軟包装向け高速水性インクジェット印刷機「Truepress PAC 830F」の受注を開始した。
近年、パッケージ業界では、海洋プラスチックの問題、フードロスの削減、脱炭素社会の実現などの環境課題に対し、サプライチェーン全体で改善可能な供給体制を見つけ出す、企業の垣根を越えた動きが始まっている。
一方で、消費者の嗜好の多様化を受けブランドオーナーは、ひとつの商品であってもさまざまなパッケージをラインアップし、販売につなげるケースも増えている。
これらの動きを背景に、軟包材パッケージにおいても小から中ロット生産に切り替えることで環境負荷低減につなげながら、多様なニーズに対応できる効率的な印刷方法が求められている。
こうした動向を受けSCREEN GAでは、2020年に軟包装向け高速水性インクジェット印刷機の開発を発表して以来、顧客による装置評価の協力を得ながら、市場の要求に応える品質へと向上させ、このほど「Truepress PAC 830F」の販売を開始した。
同製品は、最大基材幅830㎜に対応し、ドロップオンデマンドインクジェットにより、業界最高レベルの75m/分の印刷スピードと1200dpi×1200dpiの印刷解像度を実現。インクの密着性を高めるプライマーコーターと、食品安全規制に準拠したCMYK+Whiteの5色の水性インクを搭載することで、食品業界に求められる高い安全性と豊かな色彩表現を両立している。
DFE(Digital Front End)には、「Truepress JETシリーズ」や「Truepress LABELシリーズ」で培われた「EQUIOS」をTruepress PAC 830F向けにチューニングし、高速印刷だけでなく、 ハイレベルなカラーマネジメントを実現。
従来のアナログ印刷では、ジョブごとの製版処理、ジョブチェンジに伴う印刷機のセットアップ作業が必要となり、作業時間がかかる上にスキルの高い人材が求められるが、デジタル印刷機を活用することで、作業効率は大幅に改善され、特に4000m・2000mといった小ロットジョブを多数処理する際に機動力を発揮する。印刷基材はPETとOPPに対応しており、今後もニーズに合わせて対応範囲を拡充していく

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