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キヤノン・商業印刷向けB3判対応カラーインクジェット印刷機を2024年4月に発売へ

キヤノン株式会社(御手洗冨士夫社長)はこのほど、商業印刷向けB3サイズ対応インクジェットデジタルプレスの新製品「varioPRINT iX1700」を2024年4月から販売開始することを発表した。
同製品は、A4サイズで毎分170枚、B3サイズで毎分73枚の高速印刷が可能なデジタル印刷機。新開発のインク循環機構搭載の高精細プリントヘッドと高濃度ラテックスインクの採用により、高い稼働率を達成しながら、高品位印刷に優位とされるオフセット印刷に迫る印刷品位を実現する。
主な特徴は次の通り。
▽インク循環機構を搭載した高精細プリントヘッドによる安定稼働
2400×1200dpiの高解像度を実現する新開発のプリントヘッドは、インク循環機構を搭載し、インクを吐出するノズル内のインク粘度を最適化している。
また、高度な加工技術によって精緻な流路を実現したことで、高密度で配置したノズルひとつひとつの先端までインクが循環し、安定した印字ができる。
さらに、所定の累計印刷時間ごとに自動でクリーニングを行うメンテナンスシステムでプリントヘッドのインク吐出部分を良好な状態に保つため、高い印刷品位で長時間の連続印刷が可能となる。
▽高濃度ラテックスインクによる用紙の風合いを活かした高品位な印刷
広色域の印刷が可能な新開発のラテックスインクを採用。オフセット印刷と同等の薄いインク層で、用紙の風合いを活かした印刷ができ、表面の質感に特長のあるラフ紙を使用した冊子や鮮やかな画像が好まれるカタログなどの製作で高い表現力を発揮する。
定着工程では耐擦過性に優れた強固なラテックス膜が形成されるため、人手に触れる機会の多いメニューなどの印刷にも適している。
▽レジ補正機構とエア給紙システムによる高精度な画像位置合わせと安定した用紙搬送
用紙の斜行と横位置のズレを同時に補正する新開発のレジ補正機構で、高い画像位置合わせ精度を実現している。
また、給紙時に用紙の進行方向前側から空気を吹き付けるエア給紙システムにより、密着しやすいコート紙なども1枚ずつ搬送できるほか、進行方向後ろ側にもファンを追加したことで、長尺用紙などサイズの大きな用紙の分離性能も向上し、安定した用紙搬送を実現している。

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